
法学部の唐津惠一教授が担当する「企業法務連続講義」の履修者を含む企業法務に関心を有する法学部や政治経済学部の学生8名が、3月14日(金)に横浜の生麦にあるキリンビール横浜工場を訪問し、大手飲料メーカーのキリンホールディングス株式会社(以下「キリン」という。)の法務部の方々と懇談するとともに、ビール工場の現場を見学しました。

「企業法務連続講義」では、異なる業種の6企業の法務部門の方にご登壇いただき、企業法務の実態についてご紹介いただく中で、大学で学ぶ法学が現実のビジネス実務の中でどのように活かされているかということを学生に理解させ、学生のキャリア形成支援の一環を担っていただいています。キリンのご担当にもご登壇いただきました。
これに加えて、現実の企業法務ご担当の方と直接話す機会を持つとともに、企業の現場を知ることにより、よりリアルに企業法務の実務を把握することができ、学生のキャリアに向けた今後の研鑽の方向性をより具体化することにつながることを期待して、今年は3月14日にキリンビール横浜工場を訪問することとしました。
当日は、キリンの法務部主査の大島翼氏と法務部の板垣律春氏にご対応頂きました。
大島氏は弁理士?一般知的財産管理技能士の資格をお持ちの知的財産の専門家、板垣氏は入社1年目の若手のご担当でした。
当日は、大島氏?板垣氏から、法務部の業務内容についてご丁寧なご説明があったのち、活発な質疑応答がなされました。
その後、実際にビールが製造され、出荷されるまでの工程を、専門家のガイドの方の案内で見学しました。参加した学生には有意義で貴重な体験となりました。
【参加した学生のコメント】
「キリンホールディングス法務部の方からの実際のお声を聞くことが出来、法務の仕事のより具体的にイメージすることが出来ました。
法務の仕事は自社製品の知識を持っておくことが必須であり、ブランド価値の想像や保護を行う重要なお仕事だと学ぶことが出来ました。
やりがいに関して、専門性が高まり知見が広がるとのお話を伺って、自分も法を学んでいる身として、もっと深く法について学んでみたいと思いました。
この度は貴重な機会を設けてくださいありがとうございました。」
「法務部での仕事として思い浮かぶのはコンプライアンスや商標に関するものなどではありましたが、そういった具体的な業務を担当するのが、入社して1年目であることに驚きました。
そして仕事をするにおいても、中期計画や長期計画を立ててゆくことが大切であるとわかりましたし、何か自分に1つでも強みがあることも大切だと感じました。
他にも他国の方と接する機会もあるということで、相手と会話できるように語学に励むことも大事であるように思いました。
工場見学では、実際にビールが製造されていく工程を見ることができるだけでなく、原材料の時点から触れてみたり、香りを嗅いだり試食?試飲などを通して、味の差や旨味を実感してゆく五感を使った体験ができて、文字や言葉を通じて得られるものとはまた違った、楽しさをも兼ねた学びがありました。
そういった体験を通して企業法務を担っている社員の方との交流を深めることもでき、とても良い機会になりました。
また工場見学前には、世界のホップの種類といったものからビール缶の厚さといった知識も得られるコーナーもあり、多くのことを得られました。
いつか法律を通じて企業の運営などに貢献できるよう、頑張りたいと思います。唐津先生をはじめキリンビールの皆様へ、貴重な時間を設けていただき本当にありがとうございました。」
「企業法務は非常に複雑であり、難しいと感じました。
また実際に問題になってから、それが抵触であると気付くことがあると感じました。
企業法務部門は会社の「財産」などを守る非常に重要な部分(部署)であると思いました。
また担当者の方のプレゼンではミニクイズがありましたが、とても難しく、考えさせられるものでした(商品の納品に関する)。
後半の工場見学ではキリンビールの製造過程や作り手の想いなどを知れました。
一番搾りの存在は知っていましたが、二番絞りが存在すること、また味わえたことは非常に興味深かったです。」
「下請法や商標の話を中心に、企業の財産的価値(ブランド)を守る上での法務の役割を知ることができ大変貴重な時間でした。
特に、下請法については、授業で触れたことが無い分野であったため興味深い内容であった。
企業の公正な取引環境維持やサプライヤーとの関係構築において不可欠である分野であると考えるので、下請法についてもさらに知識を深めていきたいと考える。」
「工場訪問では、法律関連の会社情報の説明を聞けたことが、法律を学んでいる学生として非常に有意義な時間でした。
それ以上に、生産者の視点から商品を見る機会がこれまでほとんどなかったため、ガイドの説明は特に印象的で、参加して本当に良かったと感じました。
この貴重な経験を、将来社会人として働く際に活かしていきたいと思います。」


