法学部法律学科では平塚市職員による講演会を開催しました

法学部法律学科では10月18日に湘南校舎で、平塚市職員による講演会を開催しました。本学科の秋学期開講科目「民法総則」の中で実施したもので、同市の高齢福祉課やこども家庭課などの仕事に従事し、現在は行政総務課長を務める斎藤和子氏が講師を務めました。

当日は、「民法総則」の受講学生だけでなく、民法に関する授業を受講する学生約100名が出席。斎藤氏はまず、自身の来歴を紹介しながら平塚市各部署の役割を説明し、「公務員は利害関係に縛られず、公益のために働くことができます。社会で困っている人を助けながら、よりよい社会づくりを築くことができることこそ、公務員として働く最大の魅力だと感じています」と話しました。また、「市町村に就職すると特例を除いて大きな転勤はなく、収入も安定していることも魅力の一つです。平塚市では休暇制度も整っており、私自身は充実した時間を過ごしています」と語りました。

平塚市の子育て支援については、「子児医療費助成制度が充実しており、妊娠?出産?子育てまで切れ目なく応援しています。また、スポーツ?文化?芸術などさまざまな分野で、多世代が一緒に楽しめるイベントが充実していることも特徴の一つです」と紹介し、「高齢者福祉計画に則り、特別養護老人ホーム整備助成や老人クラブへの支援、敬老祝い品の贈呈など高齢化行政にも力を注いでおり、少子高齢化社会が進む中でも全員が住みやすいまちづくりができるように、市職員が一体となって努力しています」と話しました。

民法総則の授業を担当する鈴木宏昌准教授は、「民法は、未成年や高齢者、障がい者の権利や財産を守るしくみやルールを設けています。このテーマは、地域社会とのつながりも意識する必要があります。高齢者やこども支援に関して深い見識を持つ斎藤さんの講演は学生にとって貴重な学びの機会になりました。公務員の業務内容や市の役割などを学ぶことで、学習?社会参加への意欲向上につなげてほしい」と語っています。