文学部歴史学科日本史学専攻では11月21日に湘南キャンパスで、第312回文学部知のコスモス講演会「二宮尊徳と報徳仕法の展開」を開催ました。湘南キャンパスのある平塚市とその周辺を対象に本専攻が継続して開いているシリーズ「地域の歴史を掘り起こす」の第23回講演会を兼ねており、当日は平塚市や秦野市だけでなく、湯河原町や藤沢市など幅広い地域から10代から80代までの市民64名が参加しました。
当日は、昭和館図書情報部長の松尾公就さんが講演。二宮尊徳や「報徳仕法」と称された尊徳主導の農村復興事業について、尊徳の嫡男の妻が残した手記や小田原藩領内で行われた事業の詳細な記録など信憑性の高い史料を読み解きながら解説。尊徳の日常生活や排水路開削事業の実態を紹介するとともに、「報徳仕法」を支えた人的なネットワークの存在やその社会的意義について語りました。
参加者からは「興味深い内容で面白かった。二宮尊徳に活動が良くわかり、これまで知らなかった側面を学ぶことができました」「史料に基づいての講義でわかりやすかった」といった感想が寄せられました。