文学部英語コミュニケーション学科では11月25日から28日まで湘南キャンパスで、「北東アジアディベート大会」(共催:日本パラメンタリーディベート連盟)を開催しました。同大会は日本や中国、韓国をはじめとした北東アジア圏の大学生の英語ディベート能力の向上と、国際レベルの試合を観戦する機会を提供することを目的に2004年から実施されています。日本で開かれるのは08年度以来2回目で、今大会には北東アジア地域から41大学80チーム160人の大学生?大学院生が参加しました。本学科からは綾部功准教授が週に2回行っている英語ディベート勉強会のメンバーの白井達也さん(文学部3年次生)とズルファカル?アシュラフさん(工学部3年次生)が選手として参加したほか、9名の学生が運営に携わりました。
選手たちは、予選ラウンドで4チームごとに分かれて、6ラウンドを戦いました。各試合での順位が高いほど、より多くのポイントが与えられ、総合得点の高い16チームが決勝ラウンドに進みました。白井さんとズルファカルさんは、惜しくも予選ラウンドで敗れましたが、「序盤の試合では他国の選手のレベルに圧倒され、思うような結果が出なかったが、徐々に雰囲気にも慣れ、ほかの選手の考え方や意見のまとめ方を参考にして、試合を重ねるごとに順位を上げることができました。12月末にはオランダで開催される世界大会にも出場する予定なので、この経験を生かしたい」とズルファカルさん。白井さんは、「ディベートは、自分の意見をぶつけるだけでなく、相手の意見を聞き、理解することが大切です。日々、知見を広げておくことも重要で、これらの経験は学業や就職活動にも生かせています。これからも努力を続けて、社会に出てからも自分の意見をしっかりと伝えられるようになりたい」と笑顔を見せていました。
また、運営に参加した本学科の学生たちは、会場案内や各試合で審判員からスコアシートを回収するといった業務を担当。伊藤莉雛さん(2年次生)は、「日ごろ学んでいるキャンパスの中で、さまざまな国の学生と英語を使ってコミュニケーションとったり、世界レベルの試合を見ることができたりと多くのものを学べた3日間になりました」と話していました。綾部准教授は、「この大会は、北東アジア圏で最もレベルが高く、権威のある大会です。参加した学生たちは、英語ディベートの楽しさや難しさを体感してくれたはず。さらに意欲的に学ぶきっかけにしてほしい」と語りました。