広報メディア学科の学生が「2014年こどもテレビ局」を実施しました

広報メディア学科の学生が「2014年こどもテレビ局」を実施しました

文学部広報メディア学科の学生有志11名が、8月6日から12日まで岩手県大船渡市で「2014年こどもテレビ局」を実施しました。東日本大震災の被災地 の今を子どもたちの目線で伝えようと、映像制作を学ぶ学生たちが中心となって2011年の夏から行っているものです。本学科の五嶋正治教授の指導のもと、 学生たちは震災直後からこれまで何度も現地を訪問し、子どもたちや地元住民と交流を続けてきました。4回目となる今回のこどもテレビ局では、映像制作だけ でなく、「大船渡こどもテレビ局同窓会」と題し、1回目に参加した卒業生を招いて被災地の復興の様子を見て回ったほか、映像作品の上映会や懇親会も行いま した。

6日に大船渡入りした学生たちは、市内にある互助団体多目的ホール「みんなの家」を拠点に活動を開始。7日の午前中には、小学校1年生から6年生までの子 どもたち6名と学生が2つのグループに分かれて企画会議を行い、午後から取材に出かけました。小学校6年生2名のグループは、「海や川が好きなので、その 魅力を伝えたい」と話し、市内を流れる盛川で魚を捕まえたり、立根川で水遊びをしたりする様子をリポートしました。翌8日には、4月に新しくなったばかり の大船渡市魚市場の展示室を訪問。旬の魚や漢字当てクイズなどを紹介しました。もう一方の小学校低学年4名からなるグループは、「自分の特技を紹介しよ う」をテーマに取材。サッカーのゴールを5本連続で決める、二重跳びを20回跳ぶなどそれぞれのお題に挑戦しました。また、1回目のこどもテレビ局から参 加している高校2年生2名は9日の午前中に取材に出かけました。保育士になりたいという夢をかなえるために、卒園した保育園を訪れて先生に話を聞き、午後 には卒業生たちと合流して、11年に取材した市内の復興の様子を見て回りました。取材後にはそれぞれのグループごとにパソコンを使って編集作業にも挑戦。 番組が完成するまでの行程を体験しました。

10日には「大船渡こどもテレビ局同窓会」を開催。4名の卒業生や今回のこどもテレビ局のメンバーだけでなく、1回目に参加した子どもたちも「みんなの 家」に集まりました。順番に自己紹介をしたあと、1回目に作った映像や、3日間かけて作った今回の映像を上映。続いてサプライズで卒業生や現役学生ら歴代 メンバーからのビデオメッセージを流すと、子どもたちから歓声が上がりました。リーダーの藤田遥香さん(2年次生)は、「私たち現メンバーは、震災直後の 大船渡を見ていません。私たちにとっては先輩方から当時のお話をうかがう機会に、先輩方にとっては子どもたちの成長や大船渡の復興の様子を知ってもらう機 会にできればと思い、同窓会を開催することにしました。準備段階や活動を行う中で、不安になることや上手くいかないことも多くありましたが、最後はみんな が笑って終われる会にできてよかったです」と話しました。引率した五嶋教授は、「学生たちにとってこどもテレビ局の活動は、みんなの家を拠点に合宿をしな がら協力し合い、学びを深めていく場になっています。毎年3月11日に放映している震災特番の取材や中継なども合わせると、今回で通算13回目の訪問で す。これからも地域の方々との縁を大切にしていってほしい」と話しました。

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