文学部アジア文明学科では7月11日から30日まで、展示会「日本のインド料理屋ではなんで『ナン』が出るの?~食と人と技術をめぐる奇縁譚」(第325回文学部知のコスモス)を開催しました。本学科の杉本浄准教授のゼミナールに所属する学生が、卒業研究の一部を紹介するという趣旨で企画された展示会で、期間中には約190名が来場しました。
展示会では、日本のインド料理屋で定番となっている「ナン」に着目し、インド北部の一部では食されているものの、インドの多くの地域では家庭料理としてナンを食べる習慣がないといった歴史を紹介。それが日本に広がって行った文化的な背景と経緯について、日本における「タンドール」窯の先駆者である神田川石材商工へのインタビュー結果や関連資料に基づいて解説しました。会場では、学生が手作りした「タンドール」の実物と神田川石材商工が野外フェスタ用に貸し出している窯の比較展示も行いました。