文化社会学部「知のコスモス」講演会「メディアと政治~新聞記者が語る自民党総裁選」を開催しました

文化社会学部広報メディア学科では11月22日に湘南キャンパス14号館で、文化社会学部「知のコスモス」講演会「メディアと政治~新聞記者が語る自民党総裁選~」を開催しました。当日は、学生や教職員、地域住民ら31名が来場。読売新聞政治部デスクの中山請三氏を講師に招き、今年9月に行われた自民党総裁選挙を振り返りながら、政治報道の意義や課題を考えました。

中山氏ははじめに、政治報道のパターン(検証、解説、論点提示?問題提起など)について、自民党総裁選の記事を例にわかりやすく説明。次に政治報道の現状やほかのメディアとの厳しい競争について、取材方法や取材体制、中山氏が実際に取材対象との関係を築くために用いた方法なども交えて紹介しました。また、政治報道の意義や今後の方向性について、新聞購読者の投票率が高いというデータなどを示しながら、新聞が民主主義を支える基盤として機能していることや、インターネットニュースの普及とともにフェイクニュースも増えている現在のメディア環境において、信頼できるニュースを発信する「中核メディア」として新聞の必要性がこれまで以上に高まっていることが強調されました。

質疑応答では、会場から「新聞社ごとの編集方針の違いは記事にどう影響するのか」「オフレコの取材で重要な話を聞いた際の判断は」など、熱心な質問が相次ぎました。中山氏は実例を交えながら丁寧に回答し、参加者と意見を交わしました。

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