安達原達晴講師が10月23日に鹿児島県立奄美図書館にて講演しました。講演は例年、同館の前身である鹿児島県立図書館奄美分館の初代館長を務めた作家?島尾敏雄に関わる研究者等を招き、同館の生涯学習講座「あまみならでは学舎」の一環として開催されます。
当日は市民53名が受講されました。安達原講師は作品の自筆草稿を手掛かりに島尾が虚構(フィクション)をつくりあげていく過程について述べ、「島尾敏雄における〈言語芸術家〉としての側面をより追究する必要がある」と指摘しました。なお、同館では「島尾敏雄記念室企画展」が同時開催され、小説「出孤島記」の草稿や日記資料、島尾ゆかりの品々などが多く展示されました。