読売新聞1月4日朝刊の「遺構に刻まれた天体軌道」と題した記事の中で、考古学専攻の北條芳隆教授の研究成果が紹介されました。
前回の記事で紹介しましたように(/ud-letters/news/4473/)、北條教授は佐賀県吉野ケ里遺跡北内郭の建物の軸線と月の出の方向に関連があることを明らかにしました。さらに、今回の新聞記事では、北内郭の建物は月の運行に合わせることで「暦を知る装置」として設計されたとの北條教授の学説が披露されています。同教授は、考古学と天文学、歴史学、民俗学等の専門家が連携する学際プロジェクトを主宰して、天体の運行と古代遺跡?古代人の思想との関連を解明する考古天文学研究を行ってきました。今後もさらなる成果が期待できます。