2023年10月6日(17:15~、14号館409教室)、大平ゼミ主催で、纐纈あや監督の記録映画「ある精肉店のはなし」
(2013、制作:やしほ映画社、ポレポレタイムス社)の上映会を開催しました。
現代社会は、特に19世紀以後に強い影響を放つようになった近代国家システム?資本主義システムの上を
巧みに渡り歩くことだけが、人間のあるべき姿であるかのような錯覚に襲われてしまう、そういう時空間の中にある。
アスファルト?コンクリートに塗り固められた都市空間で過ごす内に、大地?生き物、そして生き物としての人間を捉える感性?感覚すら失われつつあるのかもしれない。
人間の文化の多様性は、基礎部分において、自然?大地の論理の解釈の多様性ともいえる。
その多様性に目をやると、異なるものばかりでなく、似たようなものが多くあることにも気付く。
その「似たようなもの」を世界レベルで探求することが、新たな社会のあり方の模索に繋がるのかもしれない。
大地?生き物、生き物としての人間、そして人間と生き物の関係を感じ取ること、まずはそれから始めよう。
おそらく、理論ではない。感じ取ること/豊かな想像力を磨くこと/身体で受け止める状態に近づけることが、大切なのだ。
牛を自ら育て、屠殺し、その肉を人間の食糧として売り、生きる。
明治時代以後に構築されてきた慣習を維持してきた精肉店の歴史が、大きな転換期を迎えました。
それを記録した本映画の上映会は、上記のような問題意識を基に、学生の視野を広げることを目的として開催されました。
チラシは(こちら)から
公式ホームページ
記録映画「ある精肉店のはなし」
纐纈あや監督 「監督インタビュー映像」