海洋学部とbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户海洋研究所は、8月31日に清水テルサ(静岡市)で、公開セミナー「駿河湾を学び地域の防災を考える」を開催しました。「東海地震」と 「南海トラフ巨大地震」のいずれにおいても、静岡県内の広域で地震や津波による甚大な被害が予想されています。このセミナーは、地震?津波災害などの専門 家による研究発表や災害に強い社会を構築するための討論を目的に、「防災の日」に合わせて昨年度から開催しているものです。当日は、市民ら約80名が熱心 に聴講しました。
セミナーは講演と展示説明の2部構成で、本学部の千賀康弘学部長のあいさつで開始。海洋研究所地震予知研究センター長の長尾年恭教授が司会進行を務めまし た。第1部では、「知って、備える『津波のしくみ』」をテーマに同研究所の久保田雅久所長が講演。津波のメカニズムや対応策などを紹介し、「津波から助か るための最善策を日ごろから考える努力と準備が大切」と話しました。続いて「東海地震?富士山噴火はいつ? ―防災対策の変遷と現状―」と題して元静岡県 防災局地震防災センター地震防災アドバイザーの川端信正氏が登壇。県の防災対策を振り返り、東日本大震災後の災害対策の見直しを呼びかけました。また、本 学部の馬塲久紀准教授(海洋地球科学科)は、「駿河湾の海底で、今、何がおこっているのか」について、2012年に駿河湾の海底に設置した地震計による最 新の観測データを紹介。焼津沖で地震活動が活発化していると指摘し、観測を続けることの重要性を訴えました。
第2部では一般財団法人強靭な理想の住宅を創る会の伴野政樹専務理事が防災住宅関連展示について説明。「耐震振動バランス模型」や「津波模型(静岡県版)」を用いて、住宅の筋交いの有無や屋根の軽重で地震時の揺れが変わることなどを解説しました。