海洋学部が企業と共同開発した加工食品「ツナ革命」がふるさと納税の返礼品に選ばれました

海洋学部と株式会社ディー?エッチ?エー?マリンフーズ(DHA)が共同開発したマグロ肉100%の加工食品「ツナ革命」がこのほど、静岡市のふるさと納税の返礼品に選ばれました。「ツナ革命」は、水産加工、販売業を営むDHA社が材料として仕入れたマグロの未利用部位を加工食品にしようと企画し、水産学科食品科学専攻の後藤慶一教授が共同開発したハム状の加工食品です。2017年に静岡市産学交流センター「B-nest」の企業サポートシステムによる助成を受けて前身の商品「ぎゅっツナ」が完成。今春、商品名とパッケージデザインがリニューアルし、ECサイトや県内のスーパー、土産物店などで販売されています。近年販売数が安定してきたことから、地域の特産品としてより多くの人に周知しようと静岡市と連携。今年7月にふるさと納税の返礼品として登録されました。

後藤教授は、「マグロを加工するにあたり、材料を機械で練る時間や回転数、調味料の分量、形状、パッケージなど、細部の調整と試作を重ねました。ゼミ生として『ぎゅっツナ』の開発にかかわった卒業生の内田智記さんは現在DHA社で働いており、大学時代の活動が社会に出てからも生かせていることをうれしく思います」と話します。また、「問題なく食べられるのにもかかわらず廃棄されていた食材の活用や、企業における新規事業の開拓は、海洋資源の保全や経済成長などの面でSDGs(国連が制定した持続可能な開発目標)につながります。環境保全や社会貢献活動に関心のある人にも手に取ってもらえれば」と語っています。

DHA社と後藤教授は、「ツナ革命」に魚油やカルシウムを配合するなどアスリート向けに改良した「TUNA PLUS+」も開発しており、静岡市内のスポーツショップなどで販売されています。すでに県内外のサッカー選手(Jリーガー含む)や他競技のプロスポーツ選手にもサポート食品として活用していただいており、今後はチーム単位での採用が期待されます。また今年度は、本専攻の齋藤寛教授を中心に、海洋学部硬式野球部での影響評価の実施に向けて準備を進めています。