海洋学部では11月30日に清水キャンパスで、「『駿河湾の幸』おどろき体験学習会」を開催しました。これは文部科学省「地(知)の拠点整備事業」に採択 された本学の地域貢献活動の取り組み「To-Collaboプログラム※」の「駿河湾の幸『駿河湾三宝』を極める、伝える総合教育研究プログラム」の一環 として実施したものです。当日は、静岡県内の小学生5、6年生16名が参加しました。
学習会では、落合芳博教授(水産学科食品科学専攻)が「駿河湾って、どんなところ?」をテーマに、駿河湾の地形の特徴や、そこに棲息するさまざまな生物に ついて解説。研究室の学生もアシスタントとして参加しました。子どもたちは、駿河湾の魚の特徴や深海が暗くて寒い理由などについてクイズ形式で学習。実験 の部では、サクラエビから赤い色素を取出すことを体験しました。
続いて静岡市の魚食普及担当の方々の協力で、駿河湾産の魚の解体ショーを実施。大きな魚が鮮やかな包丁捌きで解体される様子を間近に観察しました。職人さ んに包丁の使い方などを教えてもらいながら、魚料理にも挑戦。魚のウロコを取ったりアジを三枚におろしたりしました。子どもたちからは、「魚のウロコを 取ったり内臓を取り出したりするのは初めての体験。楽しかった」「解体ショーでは、いろいろな魚の心臓や目玉のつくりなどの説明が聞けて勉強になった。カ タクチイワシは手で簡単に開くことができた」などの感想が聞かれました。
また、11月2日には「深海にすむ新種を探せ! ~静岡県の海には、どんな深海生物がいるのかな?~」をテーマに謎の多い深海の生物を観察。市内の小中学 生8名が参加し、堀江琢講師(海洋生物学科)と学生の補助で、駿河湾に棲息している50種類以上の深海生物を観察して新種探しに挑戦しました。
※「To-Collabo(トコラボ)プログラム」
文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業」に採択されたプロジェクト。全国にキャンパスを有する本学ならではの「全国連動型地域連携活動」を柱 に、地域特有の問題や共通課題を各校舎の各部、学生、研究者が共有し協力して解決策を見いだす取り組みです。 「駿河湾の幸『駿河湾三宝』を極める、伝える総合的教育研究プログラム」は、To-Collaboプログラムの中でも「地域デザイン計画」に位置付けられ ており、清水キャンパスがある静岡市内にお住いの皆さまとともに駿河湾におけるブランド創造事業の可能性を探ることなどを目的としています。