海洋学部では、10月19日に「望星丸洋上セミナー 深海を探る」を開催しました。静岡県在住、勤務、在学の一般市民を対象にしたこのセミナーは、東海大 学の海洋調査研修船「望星丸」に乗船して水深1500kmに達する駿河湾中央部まで航行し、洋上で海洋学部の教員による勉強会や海洋観測などを実施し、地 球環境について考えてもらおうというものです。
当日は、多数の応募者の中から抽選で選ばれた一般市民60名が、海洋学部の教職員や学生スタッフらとともに清水港鉄道岸壁から望星丸に乗船。約1時間で観 測点に到着しました。参加者たちはまず轡田邦夫教授と成田尚史教授の指導で、音波などを用いて海底地形の調査を見学しました。午前中の観測が終了した後 は、学生食堂で望星丸特製カレーの昼食を堪能。その後、午前中に仕掛けておいた深海生物採集用の特殊なネット「IKMT」を回収し、福井篤教授と研究室の 学生が深海生物の生態などについて解説しました。
学生スタッフは進行係を努め、観測の説明や参加者の誘導などでも活躍しました。参加者は日ごろ見る機会のない深海の様子を目の当たりにして、海や地球環境 への理解を深めていました。なお、参加者からは「身近にこのような深海の世界が広がっていることを知り、興味がわきました」「このような機会があれば、ま たぜひ参加したいと思います」などの感想がありました。