海洋学部のある清水キャンパスで活動するチャレンジセンター?ユニークプロジェクトの「ワンダフル?マリンアニマルズ」が、7月8日に静岡県立こども病院で、生物ロボットを使ったボランティア活動を実施しました。
「ワンダフル?マリンアニマルズ」は2011年度から海洋学部の学生が学科の枠をこえて活動。水中生物ロボットを用いて地域イベントなどに参加し、市民と の交流を通して海洋生物や海の環境問題に対する理解を深めてもらい、興味や関心をもってもらうことを目標としています。学生たちは本学部卒業生で水中生物 ロボット制作の第一人者である林正道さん(海洋楽研究所所長)から指導を受け、三保の海岸に漂着したペットボトルや梱包財などの廃棄物を利用してロボット を手作りしています。
当日は、「ほんものそっくりの生物ロボットがやってくる」をテーマに、同病院屋上にプールを設置してカクレクマノミやシュモクザメ、ウミガメなどの水中生 物ロボットを用意しました。同病院に入院している子どもたち60名と保護者、病院関係者らが参加。日ごろはほとんど病室から出ることのない子どもたちも看 護師さんやボランティアの方々に付き添われて見にきてくれました。学生たちがリモコンを操作してロボットが本物そっくりに泳ぐ様子をデモンストレーション すると、歓声がわきおこりました。また、子どもたちも自分でロボットを操作しました。
当日の企画を中心となって進めてきた岡田育麿さん(水産学科4年次生)は、「闘病で海に行けない子どもたちに、海の生き物を見せてあげたいと考えてきまし た。初めてこども病院でのボランティアが実現してうれしい。同時に、感染症やアレルギーが起こらないように気をつけることや、子どもが操作しやすいように リモコンを改造する必要性など、課題も見えてきました。今回の経験を生かしてこれからもこのようなボランティア活動を続けて行きたいと思います」と話して います。