伊勢原キャンパスで救命処置の講習会などを開催している有志団体「Team TOKAI」が、多年にわたる活動実績を評価され、11月29日に日本医療教授システム学会(JSISH)より表彰されました。JSISHは、標準的な医 療を安全?確実に提供できる医療職の育成を目的として学術活動を実施し、日本国内におけるNAEMT(全米救命士協会)認定コースの開催を管理している団 体です。
Team TOKAIには医学部や同付属病院に勤務する医師、看護師、教職員、退任した元教員、学生がボランティアスタッフとして参加。学内外の医療従事者を対象と して、救命処置のスキル向上を目的に、主に伊勢原キャンパス1号館の「スキルクリニック」で講習会を実施しています。
スキルクリニックは、患者に見立てた高機能な人形が数多く設置され、常に充実したシミュレーション実習が可能。また、講習で中心となるスタッフは、チーム の協力機関であるアメリカハワイ州?AMR(American Medical Response)でさまざまな教育法や講習技術、ライセンスを学んでいます。講習会は、一次救命処置として一般的に普及しているBLS(心肺蘇生法と AED)から、ACLS(病院内での救命処置)、AMLS/PHTLS(病院での急変対応や病院到着前の患者管理)まで、幅広い救命処置を網羅し、特に患 者さんの急変にいち早く対応することを内容としたAMLS/PHTLSの開催実績は、全国で3位の実績を誇り、今回の表彰はこうした実績が評価されたもの です。
今回の受賞について、Team TOKAIの藤原公文代表(技術職員)は、「これまでの活動を評価していただき、光栄です。今後もひんぱんに講習会を開催していくことで、患者さんに対す るさらなる貢献につなげていきたい。この意義ある活動を他のキャンパスにも広げられるよう、今後も皆で協力し、救命処置法の教授分野で日本一のチームとな れるよう努力していきます」と話しています。
また、コースの運営管理を担当している山門一平助教(基礎医学系)は、「Team TOKAIは、各スタッフが所属に関係なくそれぞれの職種の利点を最大限に生かし、平等で自由な雰囲気が特徴です。医療現場は過酷で辛い場面が多いことか ら、講習会では楽しく学ぶことをモットーに、笑い声が絶えない環境づくりにも心がけています。また、質の高い講習会を開催するためには、スキルクリニック の高度な設備と、伊勢原教学課、教育計画部、スキルクリニック委員会などキャンパス内のスタッフの協力が欠かせません。この受賞を糧にさらに努力を続けて いきたいと思います」と話しています。