医学部では8月21日に、タイ王国公衆衛生省と医療分野を担う人材育成での連携に向けた覚書を取り交わしました。本学部では1983年からニューヨーク医科大学と連携して海外留学制度を開始しており、アメリカ?ハワイ州やデンマークの大学における医学研修プログラムも設けるなど、国際連携を積極的に展開してきました。アジア地域ではこれまで、国際協力機構などとインドネシアやタイの医療従事者向けの研修を実施してきたほか、一部のゼミでタイの保健医療サービスの現状を学ぶ研修を行っています。
今回の覚書は、医療や公衆衛生、伝統医療などの分野での連携をはじめ学生、研究者の相互派遣を進めることなどが目的です。なかでも、アジア地域での国際交流をいっそう深めるとともに、これまでの参加学生から好評を得ていたタイにおける研修を、正規の科目「中進国における保健医療サービス(タイ研修)」として開講するため、連携の継続や学生の安全の組織的な確保を目指しています。
公衆衛生省の庁舎で行った調印式では、本学部の今井裕学部長と公衆衛生省のナローン?サハメタパット次官が書類にサインしました。本学部では、今後は医学部を持つタイの大学とも協定の締結を検討しており、全学的に取り組んでいるグローバル化推進を実現するため、さらに積極的な国際連携に取り組んでいく考えです。