医学部基盤診療学系健康管理学の西﨑泰弘教授を中心としたグループが、老化の原因とされる酸化を防ぐ力のある栄養素を多く含む「多品目ヘルシー弁当」を開発しました。本学総合研究機構がbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户ブランドとして商品化するために必要な開発経費を助成する目的で設けている「商品開発助成」に岸本憲明講師が代表者となって申請し採択を受けたもので、西﨑教授が以前から取り組んでいる「隠れ肥満研究」の成果を還元する形で、カロリーと塩分を抑えながら、タンパク質、食物繊維、抗酸化食材を増やす工夫がなされています。4月中旬まで、伊勢原キャンパス内のファミリーマートで販売されています(税込み600円)。
このお弁当は、西﨑教授が副院長を務める医学部付属東京病院の抗加齢ドックで、受診者に提供されている「抗加齢御膳」が基本コンセプトになっています。小分けに9分割された容器に、十穀米やひじきご飯といった少な目の主食、3色パプリカの胡麻和え、炊き合わせ、こんにゃくサラダ、かぼちゃの茶巾しぼりなど、食物繊維やビタミンが豊富に含まれる副菜、豚ヒレ肉を使った蒸し物やサバの梅シソ焼きといったタンパク質やオメガ3多価不飽和脂肪酸が多く含まれる食材の主菜が彩り豊かに盛り付けられています。1食あたり441キロカロリーで、ナトリウムも1.1gと控え目に仕上げられています。
管理栄養士として弁当の食材選びや献立作りに携わった医学部基盤診療学系健康管理学の菊地恵観子研究技術員は、「定食形式の抗加齢御膳をコンビニエンスストアなどで売られているお弁当としてアレンジするにあたり、必要な栄養素を満たしながらのサイズダウンや予算を加味した食材選択に苦労しました。9つすべての料理に抗酸化物質を含む食材を使用しています。カロリーを減らしてタンパク質を多く取れるよう、このお弁当を日々の食生活の参考にしてもらえれば」と話しています。
プロジェクトメンバーには他に、基盤診療学系健康管理学の山田千積講師も参加。医学部付属病院栄養科、大学院医学研究科ライフケアセンター所長の石井直明教授らが協力しています。西崎教授は、「多くの人に食べてもらい、食から健康を考え、健やかで豊かに老いることに関心を持ってほしいと思います。食材には、札幌キャンパスで開発された優れた機能性食品も取り入れています。今後も会議時の仕出し弁当やインターネットでの販売なども検討し、東海大発の商品としてアピールしていきたい」と抱負を話しています。