医学部看護学科では、9月4日から14日まで「ハワイ語学研修」を実施しました。医療関連英語の習得や英語による看護コミュニケーション能力の向上を図るとともに、国際的な視野を持つ看護職者を育成するため、本学科の選択科目「国際コミュニケーションB(ハワイ)」として行っているものです。8回目となる今回は1年次生4名が参加。ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)を拠点に英語学習に取り組み、看護教育施設や医療機関を見学しました。
学生たちは渡航前に日本とアメリカの医療や看護制度について学習し、各自がプレゼンテーションの準備をして研修に臨みました。HTICでは医療現場で使われる実践的な英語を集中して学ぶとともに、英語による発表に向けてパワーポイントの内容やコメントをブラッシュアップ。発表会では一人ひとりが成果を披露し、質疑応答や意見交換を活発に行いました。また、ハワイ大学マノア校では健康科学シミュレーションセンターで最先端の看護演習機器を見学し、質の高い医療を提供しているクイーンズ?メディカルセンターも見学。さらに、ハワイで働く日本人看護師3名からアメリカの看護制度や看護実践内容などについてレクチャーを受けました。週末には2泊3日で現地の家庭にホームステイして、ハワイの人々の日常生活や習慣にも触れました。
「視野を広げたいと考えて参加した」という梅野華さんは、「ひたすら英語漬けの日々でプレッシャーもありましたが、だからこそ英会話に自信がつきましたし、発表を終えたときは達成感に満たされました。日本とアメリカの看護師の位置づけや役割、意識、教育システムなど、さまざまな違いを体感できたことも収穫です。まだ1年次の前半を終えたばかりでこれから本格的な看護の勉強が始まりますが、前向きに、真剣に学ぼうという気持ちがいっそう強くなりました。日米の利点を取り入れながら、患者さんに対してよりよいケアができる看護師を目指します」と意欲を見せていました。
研修に同行した浜辺富美子准教授は、「今年度は、各自が決めたテーマに関するファイナルプレゼンテーションに向けて、事前に学内で発表準備をして出国しました。現地の講師から、よりわかりやすく説得力のある発表の方法を教授していただき、皆、堂々とスピーチすることができました。ハワイ大学や現地の病院見学、ホームステイもよい経験となりましたが、特にハワイで活躍されている日本人看護師のレクチャーは、学生のこれからの学習に役立つと期待しています」と話していました。