医学部付属八王子病院をベトナム国家大学医科薬科大学の教員らが訪問しました

医学部付属八王子病院では10月2日に、ベトナム国家大学医科薬科大学の教員らの研修を受け入れました。同大学における救急救命士養成課程の設立に向け、医師や医療関係者が日本の救急システムや救急救命士の勤務環境などを学ぶために訪れたものです。

初めに、本病院の野川茂病院長が歓迎の言葉を述べ、同大学副学長のグエン?ティ?アイン?トゥ氏があいさつ。続いて、救急センターの大塚洋幸センター長(医学部医学科准教授)が本病院の概要や二次救急医療機関としての役割、センターの体制を紹介し、尾崎裕基看護師と院内で活動する藤田浩代救急救命士が、看護師と救急救命士の業務分担、消防署と病院の救急救命士の役割の違いなどを説明しました。また、院内迅速対応システム「RRS」、災害派遣医療チーム「DMAT」のシステムや活動内容、消防署をはじめ地域の医療機関などと連携して取り組んでいる総合防災訓練の様子も映像で紹介しました。

その後、大塚センター長らが、集中治療室や手術室、血管造影室、救急センターなどを案内。訪問団は、消防署の救急隊からの患者の引継ぎや、医師?看護師と院内救急救命士との連携、救急資材の管理、救急救命士に対する気管挿管の指導などについて熱心に質問していました。大塚センター長は、「救急医療に関することはもちろん、両国の医療制度の現状や課題についても学び合う機会になりました」と話していました。