医学部付属八王子病院が「医療連携の会」を開催しました

医学部付属八王子病院では10月7日に八王子市内で、「医療連携の会」を開催しました。本病院は、東京都の「地域医療支援病院」「紹介受診重点医療機関」に指定されており、八王子市と町田市、日野市、多摩市、稲城市にわたる南多摩保健医療圏の高度急性期医療を担っています。この会は、地域の医師らに本病院への理解を深めてもらうとともに、さらなる連携強化を図ることを目的として実施しているものです。当日は、医師会や医療機関、行政機関などから約150名が参加。本病院からも医療従事者や事務職員ら約70名が出席しました。

第1部では、初めに野川茂病院長が登壇。本会への参加と日ごろのご支援に対する感謝の言葉を述べました。また、本病院が提供する高度で低侵襲ながん治療やカテーテル治療、難病患者への対応、小児科?産婦人科診療の概要について紹介。八王子市や医師会などと連携して構築したbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症対応システムについても振り返り、「大学病院として先端医療を提供するとともに、真に地域に貢献できる病院を目指します」と語りました。来賓のあいさつでは、八王子市の初宿和夫市長が、「市民の健康をさまざまな面から支えてくださる皆さまに感謝いたします。市としても引き続きご協力いただきながら、必要な人に適切な医療を届けられるよう頑張ってまいります」と述べました。

続いて、4名の医師が本病院の特色ある治療を紹介。腎泌尿器科の座光寺秀典教授は、今年導入した手術支援ロボット「hinotori」の特長や同機を用いた前立腺がん手術の実績について説明し、消化器外科の鍋島一仁臨床教授は、胃がん手術の動画を示しながら、ロボット支援手術の有用性をアピールしました。循環器内科の吉町文暢臨床教授は、一般的に使われるものより細いカテーテルを使った低侵襲の心臓治療を紹介。画像診断科の長谷部光泉教授は、心臓から末梢動脈に至る全身の血管を対象としたIVR(画像下治療)や、自ら開発した血栓ができにくいステント(狭窄した血管内に留置して血管を広げる器具)について説明しました。その後、新任教授3名の紹介も行いました。

最後に、学校法人bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户の幕内博康顧問が、「多くの方にお集まりいただき感謝いたします。本病院には卓越した技術を持つ医師がいます。今後も地域の皆様のために尽くしていきます」と結びました。

第2部では会場を移し、参加者が地域医療や最新の診断?治療法などについて意見交換。鈴木育宏副院長は、市内の医療機関などと連携して展開している乳がん検診の普及啓発運動「はちおうじピンクリボン」の取り組みを紹介しました。最後に鈴木孝良副院長が、参加者への謝辞と閉会の言葉を述べました。なお当日は、業者の協力により「hinotori」のデモンストレーションも行われ、多くの参加者が機器の操作を体験しました。