医学部医学科総合診療学系健康管理学領域の教員らが、1月31日と2月1日に千葉県浦安市舞浜で開かれた「日本総合健診医学会(JHEP)第53回大会」と、併催された「第29回国際健診学会」(IHEPA)を企画?運営しました。本領域の井上詠准教授がJHEPの大会長(事務局長:岸本憲明准教授)を、領域主任の西﨑泰弘教授がIHEPAの大会長(副大会長:護山健悟教授)を務め、健診に関する多彩な講演やシンポジウムを実施。研究者や医療従事者を中心に約2400人が参加しました。
「継往開来~エビデンスと経験を受け継ぎ新しい時代の総合健診を切り開く」をテーマとしたJHEPでは、初めに井上准教授が登壇。「私たちがこれまで培ってきた総合健診の知恵や経験と、AIやゲノム医療を始めとする新しい技術の融合について考え、学会の飛躍と医療の充実につなげたい」とあいさつしました。続いて、同学会の理事長でもある西﨑教授が、「世界に冠たる日本の『けんしん』について ? 日本総合健診医学会が目指す未来」と題して基調講演。人間ドック健診の歴史や意義、課題を人口動態とともに考察し、「人生100年時代といわれる中、健診の受診率アップと保健指導体制を強化すると共に、他国や関連機関との効果的な連携を図り、国民の健康レベルの保持?向上に努める必要がある」と語りました。



続いて井上准教授が、「総合健診におけるがん検診が目指す未来」をテーマに講演。本領域をはじめ内科学系消化器内科学領域、総合診療学系救命救急医学領域など、数多くの医学部の教員が特別講演や教育講演、シンポジウムに登壇しました。特別招待講演では、人文学部客員教授で落語家の春風亭昇太師匠が「落語と私」と題して落語の歴史や魅力について語り、会場を沸かせました。
一方、IHEPAは、「人間ドック健診における性差と老化の重要性:世界中のすべての人々の総合的な健康評価と健康増進のために」をテーマにオンラインを併用して実施。アジアやヨーロッパなど12カ国から多くの研究者らが参加しました。大会長講演では西﨑教授が、IHEPAの発展に尽力した故?日野原重明博士の貢献に触れながら歴史を振り返り、同会が目指す方向性について持論を述べました。
続いて行われた「海外の健康評価?増進状況と日本型健康評価?増進を運営する団体?企業によるシンポジウム」には、本学ヨーロッパ学術センターの堀真奈美所長がデンマーク?コペンハーゲン大学の研究者と共にオンラインで参加。日本とデンマークの健診とがん検診の制度を比較分析した結果を報告しました。さらに、アンチエイジングに関するシンポジウムでは、本学の石井直明名誉教授が老化のメカニズムに関する研究成果を紹介。医学科総合診療学系健康管理学領域の山田千積准教授は、本領域の医師らが付属東京病院で取り組んだ「抗加齢ドック」の概要や成果を発表しました。



さらに2月3日には、IHEPAに参加したタイ?コーンケーン大学医学部准教授のタラス?サングアンサック氏ら4名が、抗加齢ドックについて学ぶため東京病院を訪問。西﨑教授がドックを始めた目的や経緯、健診項目、多職種チームによる受診者のサポート体制などを説明し、施設や健診機器を案内しました。


