医学部医学科の学生が3月13日から19日まで、「ハワイ英会話集中プログラム」(Intensive English Program for Medical Students)に参加しました。本プログラムは、グローバルな視点を養うとともに、英語によるコミュニケーションスキルの修得や医学英語へのアプローチ、海外での医療活動の動機付けを図ることを目的として、ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)を拠点に展開しているものです。新型コロナイウイルス感染症の影響で4年ぶりの現地研修となった今回は、1年次生から3年次生までの8名が参加しました。
学生たちは、HTICの教員から英語のプレゼンテーションスキルを学び、ハワイの歴史や文化についてディスカッション。その場で与えられた話題について1分間考えて1分間で話す「即興スピーチ」のトレーニングも行いました。また、アメリカ人医師を講師に医療英語を学習し、「顧客のオーダーに基づき旅行の計画を立てる」といったグループ学習に挑戦したほか、現地の日本人医師による、アメリカにおける診療活動や医療英語の学習法に関するレクチャーも受講。最終日には個別のプレゼンテーションで学びの成果を披露しました。
梨本尚さん(2年次生)は、「英語を集中的に学びたいと考えて参加しました。フリータイムには個人で日本人医師のクリニックを訪問し、自分が目指す医師像について考えたことで、英語で診療できる医師になりたいという思いを強くしました。ハワイの歴史や多様な文化、独自の言語といった現地の魅力に触れられたことも収穫です。世界で活躍できる医師を目指して医療英語の学習を続けるとともに、さまざまな体験を通じて視野を広げたい」と話していました。
「海外留学制度が充実しているので東海大で学ぼうと考えた」という菅井優里さん(3年次生)は、「このプログラムに参加したのも、留学を視野に医学英語の効果的な学習法を知りたいと思ったからです。授業を通じて、医学の勉強も英語学習もさらに努力しなければならないと強く感じました。また日本人医師の講義から、自分が積極的に動くことで可能性が広がり多様な道が拓けると気付き、刺激を受けました。将来、好きな英語を医療に生かせるよう磨きをかけていきます」と意欲を見せていました。 指導する谷口俊恭教授(基礎医学系分子生命科学領域)は、「生き生きと学ぶ学生たちの姿を見て、現地研修の意義をあらためて感じました。プレゼンテーションも多彩なテーマを深く掘り下げた内容で聞き応えがありました。新たな友人づくりやハワイの先生方との交流も本プログラムの重要な側面だと考えていますが、学生と教員が一体感のあるチームになれたのもうれしい出来事でした。学生たちには、本プログラムを機に継続的に英語学習に取り組むとともに、高学年を対象とした「ハワイ臨床医学英語研修」や多彩な留学制度など本学科独自のプログラムにも参加して、国際的な医療人として世界に羽ばたいてほしい」と期待を語っています。