「第17回Good Jobコンテスト」を実施しました

伊勢原キャンパスと医学部付属3病院(付属病院、東京病院、八王子病院)ではこのほど、教職員を対象とした「第17回Good Jobコンテスト」を実施しました。日ごろから取り組んでいる仕事や職場環境の改善策を共有し、業務のさらなる充実や効率化を図ることを目的として毎年行っているものです。サービスの向上や職場環境の改善、コストの削減を目指す「業務?職場環境改善事例部門」には、医学部の教員や医療従事者、病院運営企画室の事務職員ら16組がエントリー。12月4日のプレゼンテーション審査を経て、Good Job大賞1件、優秀賞1件、審査員特別賞7件が決定しました。Good Job大賞には、付属病院の後藤尚志医師(臨床研修医)が取り組んだ「Excelは患者を救う!~業務改善への挑戦~」が選ばれ、19日に表彰式を行いました。

後藤医師は2023年4月から臨床研修医として2カ月ごとに付属病院の診療科を回る中で医師の事務作業が思いのほか多いことに気付き、表計算ソフト「Excel」のマクロ機能を使って簡便に書類を作成できるシステムの開発に着手。入院診療計画書の基礎的事項の入力をはじめ、退院サマリー(入院中の診療記録などをまとめた書類)に記載するデータの計算や検査結果のグラフ化などを、シンプルな操作で自動処理できるシステムを作成しました。

後藤医師は、「Excelを活用しようと思ったのは、患者さんと接する時間をもっと確保したいと考えたからでした。作成したシステムを使えば、通常は5分から10分ほどかかる作業が1分程度で完了できます。たとえ数分でも積み重なれば患者さんのために使える時間が増えますし、実際に利用している医師の皆さんからも好評をいただいています。Excelは院内で使用しているパソコンにインストールされていますので、新たな機器やソフトの導入も、セキュリティーの変更も不要で、経費がかからないのもメリットです。今後は、この活動を各診療科や多職種にも広げたいと考えています。さまざまな業務の効率化を図り、これまで以上に患者さんとの時間を大切にして、より丁寧な医療の提供に貢献したい」と話しています。

なお、日々の業務の中で実践している「私のちょっとした工夫部門」には10件の応募があり、書類審査により最優秀賞1件と優秀賞4件が決定。最優秀賞には、付属東京病院診療協力部薬剤科の林政和さんが取り組んだ「RPA(Robotic Process Automation)を活用した業務効率化と医師?看護師からのタスクシフト実現」が選ばれました。