医学部看護学科で1月29日から2月10日まで、デンマーク?デアコネス大学看護学部の学生2名が研修に取り組みました。本学科では国際社会に貢献できる看護職者の育成などを目的に、2016年度に同大学看護学部と学術交流に関する包括協定を締結。相互訪問による研修などを通じて連携を深めています。今回は、セシリエ?H?ウスタゴーさんとリネア?ヘルボさんが、伊勢原キャンパスを拠点に日本の医療、看護制度について学びました。
2名は、本学科の教員から日本の医療?看護制度や看護教育について学んだ後、キャンパスを見学。医学部付属病院では、高度救命救急センターや放射線治療室、外来化学療法室、集中治療室(ICU)などを巡って各セクションのスタッフから説明を受け、中央手術室では実際の手術を見学しました。また、小児病棟や新生児集中治療室(NICU)、母体胎児集中治療室(MFICU)も見学し、入院中の子どもの教育に関するレクチャーを受講。さらに、本キャンパス内にある付属本田記念幼稚園で幼児教育を体験したほか、神奈川県内のリハビリテーション専門病院や介護老人福祉施設、特別養護老人ホームを訪問し、高齢者に対する医療?福祉制度についても学びました。
2月9日には「Farewell Party」を実施。今年度に「デンマーク研修」に参加した2年次生の鈴木琉星さんと加賀美萌愛さんが日本の四季や言語を紹介し、セシリエさんとリネアさんはデンマークの文化についてプレゼンテーションしました。その後、自由なテーマで語り合い、親睦を深めました。最後に国際交流委員長の庄村雅子教授が修了証を手渡し、医学部副学部長の吉川隆博教授と看護学科長の今泉郷子教授からのメッセージを代読。両教授からは、「これからも日本の医療や介護に関心を持ってもらえたらうれしいです」「デンマークの教育は本学のルーツであり、皆さんとの交流は、学生や教員が『建学の精神』に立ち返る貴重な機会となっています。再会できる日を楽しみにしています」との言葉が送られました。研修生は、「さまざまな施設の見学や体験、講義を通して、日本の看護、医療、保健制度について幅広く学ぶことができ、充実した日々でした。皆さんに心から感謝します」と笑顔を見せていました。