スポーツ?レジャーマネジメント学科の押見准教授が「スポーツ?フォー?トゥモロー?カンファレンス2025」で講演しました

体育学部スポーツ?レジャーマネジメント学科の押見大地准教授が、2月18日に東京都?日本青年館会議室で開かれた「スポーツ?フォー?トゥモロー?カンファレンス2025~スポーツ国際交流?協力が生み出す、スポーツイベントの社会的インパクトとその未来~」で講演しました。官民協働でスポーツ国際交流?協力を推進するスポーツ?フォー?トゥモロー?コンソーシアムが毎年開催するイベントで、今回は25年に東京で開催される世界陸上やデフリンピック、26年の愛知?名古屋アジア?アジアパラ競技大会など、国内で開催される国際スポーツイベントが控える中、大会を契機としたレガシーや社会的インパクトの創出に向けた今後の針路やアクションを考えることを目的に実施されました。当日は、オンラインと併用して開催され、約600名が聴講しました。

押見准教授は第1部の「スポーツ国際交流?協力の国際潮流?動向セッション」に登壇。「スポーツイベントにおける社会的インパクトとアジアが目指す大会レガシーの形」と題して講演しました。さまざまなスポーツイベントが市民に及ぼす影響について、経済的指標など目に見える有形効果と、価値観やライフスタイルに影響する無形効果に分けて解説し、「08年の夏季北京五輪では、国民のマナー向上を目的に行政が“列に並ぶ日”を毎月定め、順番を守るよう市民に呼びかけました。また、国内では19年のラグビーワールドカップ開催を契機に、駅では英語のアナウンスが日常的に流れるようになり、21年の東京五輪では外国人観光客に対応できる通訳ボランティアを養成やパラスポーツの普及といった社会的な効果が生まれました。これからのスポーツイベントは経済効果だけでなく、開催地の住民の幸福度(ウェルビーイング)が一つの指標になっており、イベント主催者は社会課題を見出し、解決策を考え実行することが求められます」と提言しました。また、26年のアジア?アジアパラ競技大会に向けた施策について世界各国のスポーツイベントを例に挙げて説明し、「アジアは人種や言語、文化が多様な地域。大会を通じてアジアのカルチャーを全世界に展開する、いいきっかけになることを期待しています」と語りました。