「第7回身体科学研究会」を開催しました

湘南キャンパスで2月23日に、「第7回身体科学研究会」を開催しました。本研究会は、「身体に係わる科学的?実戦的研究を促進し、会員相互の情報交換を幅広く行うことによって、体育?スポーツの普及?発展に寄与すること」を目的として、2018年度に本研究会理事長で本学スポーツ医科学研究所の宮崎誠司所長(当時、キャンパスライフセンター健康推進担当部長、体育学部教授)を中心に設立し、研究交流の場としています。今回は野坂俊弥教授(体育学部)が大会長を、高尾将幸准教授(同)が実行委員長を務めました。

当日は本学体育学部、大学院体育学研究科、スポーツ医科学研究所の教員、大学院生、学部生から15件のポスター発表があり、各ポスターの前では発表者と参加者が活発にディスカッションしました。発表した大学院生からは、「日々、当たり前のように使ってきた用語を他分野の人に分かりやすく説明するのは難しいと感じました。固定概念を外して学びを続けたい」「自分が取り組んできた研究の概要をポスター1枚にまとめるのは大変でした。数値でしか図れないことをいかに社会に還元していくか、今後も多様な分野の人たちと議論を重ねていきたい」といったコメントが聞かれました。

続いて、日本体育大学教授の須永美歌子氏を招き、「女性アスリートのためのコンディショニング戦略-最新の知見と実践的応用-」をテーマに講演会を実施。女性アスリートのためのコンディショニング方法やトレーニングの開発を目指した研究分野の第一人者である須永氏は、性差を考慮したスポーツ指導の必要性や、エネルギー不足をはじめとする女性アスリートの三主徴、無月経やエネルギー不足が筋神経系パフォーマンスに与える影響などについて丁寧に解説。自身の研究室で調査?実験した成果なども披露し、女性アスリートのサポートにおける現状の課題解決に向けて、ライフステージによる変化を見据えた医?科学的な知見を取り入れる重要性を訴えました。

聴講者からは、無月経やエネルギー不足とパフォーマンスの因果関係をより掘り下げる質問や、女性のホルモンバランスの変化とスポーツ傷害の関係など多岐にわたる質問が出され、須永氏との間で活発に討議が交わされました。最後に、スポーツ医科学研究所の山田洋所長(体育学部教授)が、「今後、ますます重要になるアスリートをめぐる研究倫理について、両大学が互いの概要について検討するなど連携を深めていければ」と期待を述べ、野坂教授が、「女性アスリートの活躍をめぐり性差や心身の状態を理解しパフォーマンス向上につなげることは両大学共通の課題です。これからも協力していきたいと思います」とまとめました。