7月18日から30日までトルコ?サムスンで開催される「第23回夏季デフリンピック競技大会」に、湘南キャンパスから水泳部の茨隆太郎選手(大学院体育学研究科2年次生)とサッカー部の岡田侑也選手(体育学部競技スポーツ学科3年次生)が出場します。
デフリンピックとは、4年に一度世界規模で開催される聴覚障害者のための総合スポーツ競技大会です。「ろう者(Deaf)」と「オリンピック(Olympics)」を掛け合わせた名称で、「ろう者のオリンピック」として位置づけられており、オリンピックと同様に夏季大会と冬季大会が2年ごとに世界各地で実施されています。夏季大会への出場は、茨選手が3度目、岡田選手は初めてとなります。
200m個人リレー、400m個人リレーなどに出場予定の茨選手は、「自分より若い選手も多く出場するので、今までの経験を生かしてチームを引っ張っていきたい」と熱意を見せます。2009年の台北大会(台湾)では200m背泳ぎで金メダルを、2013年のソフィア大会(ブルガリア)では、200m個人メドレーなど競泳6種目に出場し、デフリンピック史上最多となる個人で5つのメダル(銀3、銅2)を獲得しました。輝かしい経歴にも、茨選手は、「前回大会は1種目も優勝できなかったので、今年は金メダルを目指します」と力強く語りました。さらに、「昨年のリオデジャネイロオリンピックでは水泳部の先輩である金藤理絵さん(2012年度体育学研究科修了?Jaked)が200m平泳ぎで金メダルを獲得したので、自分も優勝して東海大で出会った指導者や仲間に恩返ししたい。メダルを獲得したら、学生の皆さんに触りに来てほしい」と意気込んでいます。
一方、岡田選手は初めてのデフリンピック出場ながら、国際大会は昨年夏に行われた「デフサッカー」のワールドカップ以来2度目となります。当時、左MFとして3試合に出場した岡田選手は、「ワールドカップでは外国人選手との体格差が大きな壁となり、1次リーグで敗れて悔しい思いをしました。大会後は大学内のトレーニングセンターを使って筋力トレーニングを増やしました。目標は金メダル獲得ですが、まずは予選突破を目指します」と語りました。また、「デフリンピックの存在を知らない人もたくさんいるので、結果を残すことで大会の周知にもつながればいいなと思います。日ごろから支えていただいている周りの人たちのためにも頑張りたい。日本からの声援が力になるので、応援よろしくお願いします」と話しています。