水泳部の茨隆太郎選手(大学院体育学研究科2年次生)が、文部科学大臣表彰を受賞。12月5日に東京?八芳園で行われた表彰式に出席しました。茨選手は今年7月にトルコ?サムスンで開催された夏季デフリンピック競技大会で6個のメダル(銀3個、銅3個)を獲得しています。
同大会で日本代表選手団が過去最多となる27個(金6個、銀9個、銅12個)のメダルを獲得したことから、入賞した選手およびその指導者計83名が文部科学大臣表彰に選出されました。当日は、皇居で天皇皇后両陛下に拝謁した後、表彰式で林芳正文部科学大臣から受賞者一人ひとりに賞状が授与されました。ろう者(聴覚障害)のスポーツに関する所管が2015年に厚生労働省から文部科学省に移ったため、今回初めてデフリンピックの功績を称えた表彰が行われました。
茨選手は、水泳日本代表の最年長選手としてチームを牽引し、大会後はデフスポーツの周知に向けて多くの講演会に参加しています。今回の表彰を受けて、「デフスポーツにとって新たな一歩となる表彰を受け、とても光栄に思います。メダルを獲得した選手だけではなく、今回は入賞した選手や指導者も含まれているので、それぞれが自分にとっての存在意義を実感できたと思います。デフリンピックは、オリンピックやパラリンピックと比べると一般の方への認知度が低いので、注目していただけることがとてもうれしいです」と笑顔を見せました。また、4年後に開催される次回大会に向けて、「社会人になっても競技を続けるので、次は金メダルをとって競技の普及につなげたい」と目標を語りました。