体育学部スポーツ?レジャーマネジメント学科4年次生の平澤涼乃さん(指導教員:大津克哉准教授)が、6月16日から25日まで行われたリーダーシップ学習プログラム「STEP Southeast Asia Youth Sports Leaders Camp(STEPシンガポールセッション)」に参加しました。シンガポールオリンピック委員会、スポーツシンガポール、テセマク財団が共催する17歳から25歳までの若者を対象にした海外派遣プログラムで、将来各国の中心を担う人材のリーダーシップ育成を目的に開かれています。当初は昨年12月の実施が予定されていましたが、2度の延期を経て6月に実施されました。約15カ国からシンガポールに約130名が集い、平澤さんは唯一の日本人として参加しました。
期間中は「トレーニングにおけるリーダーシップ」「リーダーシップの実践」「文化体験」の3つのテーマに沿ってプログラムが実施され、参加者は事前に取り組んだ自己分析ツール「DISC」の結果を踏まえて、リーダーシップや自身の特性に関する理解を深めました。また、シンガポール内に設置されたチェックポイントを自転車などで巡るアクティビティや、シンガポールのバドミントン選手のロー?ケンユー氏、環境保護主義者のウー?キユン氏による講義も実施されました。22日から25日までシンガポール国際会議展示場で開かれた「第1回オリンピックeスポーツウィーク」も訪問し、大会観戦やeスポーツを体験するなど、リーダーシップとスポーツ、シンガポールの文化についてさまざまな視点から学びを深めました。
平澤さんは、「仲間とミッションを乗り越える度に、“自分の意見を伝えながら、相手がどのように考えているのかを理解したい”という相互理解への意欲が自分の中で増していくのを感じました。特に、サイクリングアクティビティでは、同じグループの中に自転車に乗りなれない人もいましたが、モチベーションを保つと同時に走行距離が離れないように声かけやペース配分に配慮し、リーダーシップを発揮できたので大きな自信になりました」と充実した表情を見せました。平澤さんにプログラムを紹介した大津准教授は、「キャンプでの経験は間違いなく彼女自身のキャリア形成につながると思います。卒業後の進路でもこの経験を生かしてもらえたら」と期待を込めました。