政治経済学部経営学科の1年次生を対象とする授業「経営学入門演習B」で10月26日、日本航空(JAL)の国際線の元チーフパーサーで人財育成コンサルタントの黒木安馬さんが講演し、学生約180名が聴講しました。この授業は、キャリア?モチベーション教育の一環で、学生がポジティブな思考を形成し良好な対人関係を築くために、毎年度実施されています。
当日はまず久田祥子准教授が、「自分と他人の過去は変えられないが、自分と自分の将来を変えることはできます。黒木さんは、ちょっとした言葉遣いなどの工夫で、今日からすぐに実践できる自己改革についてお話くださいます。ぜひ試してみてください」と話しました。
続いて登壇した黒木さんは、JALのチーフパーサー時代を振り返り、「何かトラブルが発生し、お客さまから説明を求められたとき、“しかし”といった逆説から話してうまくいった試しはありません。まず、内容をしっかりと把握するためにも“なるほど”と、しっかり聞くことが大切です。また“だから”は責任追及に対して使う言葉ですが、“だからこそ”は原因究明につながります。言葉遣いだけでも志が変わり、さらには自分の行動、人格、精神も変わります」と語りました。
また黒木さんは、余暇を活用して千葉県東金市の1300坪の土地を開墾し、自宅のほかプールやコンサートホール、テニスコートなどを自作したことについて紹介し、「何事も誰でも最初は素人です。できないといってすぐにあきらめるのではなく、まずは挑戦するという気持ちが大切です。これらの取り組みは無駄ではなく、今ではビジネスにもつながっています。自分の好きなことをまずは見つけ、打ち込むことが肝要です」と参加者にアドバイスを送りました。
参加学生からは、「同じことを言っても、言葉遣いひとつで、好感を持たれる人とそうでない人がいることがよくわかりました。今日の話はすぐにできることなので、さっそく今日から実践してみたい」といった前向きな声が聞かれました。