政治経済学部経営学科の岩谷昌樹教授がこのほど、『グローバルビジネスと企業戦略 経営学で捉える多国籍企業』(法律文化社)を刊行しました。
本書では、さまざまな多国籍企業の実例を取り上げながら、世界規模でビジネスを展開し成功するための戦略を明らかにしています。具体的には、(1)韓国のサムスン電子がアジア最大のグローバルブランドになることができた理由について、(2)ルイ?ヴィトンやレクサスといったラグジュアリーブランドの市場作りの法則について、(3)イギリスのヴァージン?グループが現在、宇宙ビジネスに挑んでいる理由について、(4)世界最大の小売業者?アメリカのウォルマートの出店原則について、などを取り上げています。また、各章末にはテキストの内容をより深く調べ、まとめられるようにエクササイズ(演習問題)が付いており、自ら学び、理解する力を養う工夫を施しています。
本書の執筆について岩谷教授は、「本学では2022年度に全学的な改組改編を構想しており、政治経済学部経営学科は経営学部となります。担当する予定の4つの専門科目で自らが作成した教科書を使用することを目指して、これまでに出版を重ねてきてきました」と振り返ります。具体的には、18年に3セメスター科目「国際経営論」で用いる『大学生のための国際経営論』(創成社)と6セメスター科目「デザインマネジメント」の『コンカレント?カンパニー 寄り添う企業が市場を制す』(晃洋書房)を、21年には2セメスター科目「現代ビジネス」の『現代ビジネス論』(学文社)を刊行。今回の教科書は5セメスター「グローバルビジネス」の教科書とする予定で、岩谷教授は、「これで、『1科目1冊』の体制が整いました。経営学を多角的に学べる授業を展開していきたい」と展望を語っています。