政治経済学部では12月５、８、12日に湘南キャンパスで、特別公開講座「先輩起業家に学べ！」を開催しました。学生の起業意識を高めることを目的に、本学を含む県内の11大学と神奈川県が連携して今年度から始まった「かながわ起業家創出促進」による活動の一環で、初めて開催したものです。講師には社会にあるさまざまな課題に取り組んでいるベンチャー企業の社長を招きました。
このうち12月８日の授業では本学部のみならず、工学部などの学生ら約80名が出席。訪日外国人向けガイドマッチングプラットフォームサイト「TOMODACHI GUIDE」を運営している株式会社Huber.代表取締役CEOの紀陸武史氏が講師を務めました。紀陸氏は、外国人と交流したい日本人をガイドとして外国人旅行者に紹介するビジネスを立ち上げた社会的な背景や経緯を説明。大手広告代理店にて、AIやビックデータ関連のプロジェクトマネージャーとして働く中で、「AIが介在できない、人と人のつながりを生み出していく事業を世に送り出したい」との想いで起業したことや、仲間の大切さなどについて自身の経験をもとに紹介しました。その上で、起業する際には「自分が理屈抜きで好きだと思うこと、そして多くの人が幸せになれる未来が描けるビジネスに取組むことが重要。もうけることだけを考えていると苦しい時に耐え抜けません。また、人は変化し続けるもの。だからこそ常に「今」の自分と向き合い続けることを大切にしてください」とアドバイスしました。
学生からは、「チームのまとめ方などを学べただけでなく、起業についても具体的なイメージがつかめました。自分のやりたいことを実現するひとつの選択肢として、こうした道があると分かり、大きな成果になりました」「新しいビジネスを起こして価値を創出する仕事の面白さや、一見すると同じように見える業態でもさまざまな種類があり、ビジネスの潮流は大きく変化していると知る機会になりました」といった感想が聞かれました。
