理学部

数学科

先輩?卒業生からのメッセージ

理学部数学科を目指す皆さまに向けて、先輩?卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。

2年次
県立喜多方高等学校(福島県)出身
大島 充晴さん

数学に対する理解が深まる場所

私は元々、数学が得意だったわけではありませんでしたが、問題が解けたときの達成感や数学によってさまざまな考え方ができることに魅力を感じています。このように感じるようになったのは、高校生のときに数学を教わった先生の授業がとても楽しく、数学に対して強い関心を持つようになったからです。そのような経験から、数学についてもっと知りたい、その先生のような数学の教師になりたい、という思いや憧れを抱いたため、数学科への進学を決めました。

しかし、入学当初に感じた衝撃はとても大きなものでした。大学数学は高校のときと比べて、抽象度が増し、論理がベースとなる学びであるため、理解するのに非常に時間がかかり、とても大変です。特に、「微分積分学」において関数の極限を定義する方法として「イプシロンデルタ論法」を学んだ際には全く理解することができずにとても苦しみました。それから、分からないことなどがあったら、先生や友人に質問したり、じっくりと時間をかけて理解しようと努めたりと数学に対して高校生のときよりも真摯に向き合うようになりました。このように数学に対して難しさや複雑さは感じますが、それ以上に数学の奥深さや面白さを感じています。数学という学問は体系的に学ぶことが大切であり、分野や単元ごとのつながりが重要です。一つひとつ積み上げていくように学習することで新たな発想や気づきを得ることができますので、より強く数学を学びたいと思うようになりました。

この数学科では、優しく丁寧に教えてくださる先生方が多く、感染症の影響を踏まえた対面形式と遠隔形式を兼ね合わせたハイブリット形式での授業展開や、対面だけでなくメールなどでも質問に対応していただけたり、大学内は設備が整っていたりと充実した環境の中で学習に励むことができます。また、学科内には数学が好きな学生が多く、私と同じように数学の教員を目指している学生もいます。共に教え合い協力し合える友人にも恵まれているため、私はbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户理学部数学科に進学できたことに心から嬉しく思っています

4年間での成長

私は今、4年間の大学生活で大きく成長できたと実感しています。個性豊かな先生方、さまざまな地域から集まった仲間たちと一緒に学ぶことで、多様な視点から物事を見ることができるようになりました。その中でも、「数学」と「教育」に対する新しい視点は、これからの私の人生で欠かせないものになるだろうと考えています。

数学科では数学についての深い知識と論理的な思考を養うことができます。私も、大学での学びを通して、数学の知識や考え方を深く理解し、高校までの数学よりもさらに広い数学の世界を見ることができました。入学当初は、数学に自信を持っていましたが、これまでの数学とのギャップにとても戸惑いました。「先生が何を言っているのか分からない」「何時間考えても理解できない」ということが何度もありました。しかし、その経験を乗り越えると、新たな数学的対象に触れることの楽しさや厳密な理論を追究することの面白さを感じられるようになりました。4年次での卒業研究では、何冊もの数学書を読み、何度も先生方に質問をしました。それにより、選んだ1冊には記述されていない事実を自分で補いながら理解していく過程は、大変だった反面、卒業論文としてまとめたときの達成感を感じながら数学を学びました。

一方、私は教員になるために教職課程を履修しました。私は、「数学を教えたい」という独りよがりな考えだけで教員を目指していました。しかし、教職課程の講義では、教員としての姿や資質?能力とはどのようなものなのかを学びました。教育の歴史や心理学、各学校で行われる教育活動について、多くの経験と知見を有した先生方から、教員としての視点、子どもたちの視点で「教育」を見るようになりました。

大学は、多くのことを学べるチャンスがある場所です。そして、一人ひとりが異なったことを学び、それぞれの方向に成長することができます。皆さんが4年間の成長を生かして社会のあらゆる分野で活躍することを願っています。

仙台市公立中学校 専任教諭
竹内 洋貴さん

2021年度卒業