理学部数学科では3月12日に湘南キャンパスで、「数学?情報数理談話会」を開催しました。本学科では、最新の研究成果や情報の共有を目的として定期的に談話会を実施しており、学科所属教員だけでなく、外部の講師も招いて学生の視野を広げるとともに、教員間の連携強化も図っています。今回は2020年度に本学科を卒業し、現在は名古屋大学大学院多元数理科学研究科に在籍する伊藤陸統さんが講演しました。
当日は、学生や大学院生、教員ら約10名が参加。伊藤さんは、自身が論文としてまとめた「虚数乗法を持つK3 曲面の潜モジュラー性」について、虚数乗法や代数体の絶対ガロア群といった専門領域について詳しく解説しました。
講演中には教員が数多くの質問を寄せたこともあり、伊藤さんは「話していてとても勉強になりました」と笑顔を見せ、「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户では、多くの先生方からたくさんの基礎知識を学びました。大学院で論文をまとめられたのも、4年間の経験があったからこそです」と振り返ります。談話会の世話人を務めた瀧真語准教授は、「伊藤さんは学部生時代からさまざまな研究室を訪ねて、質問を重ねる熱心な学生でした。卒業時には、総長賞にも選出されましたが、その背景にはたゆまぬ努力があったと感じています。談話会を通じて、後輩たちもいい刺激を受けてくれたと思います」と話しました。