理学部では、4月にオープンした湘南キャンパス18号館の実験室を使った授業を始めています。18号館には、理学部と工学部の授業で用いる「物理実験室」 と「化学実験室」のほか、専門科目で使用する「専門実験室」が各フロアに設けられています。いずれも、廊下や他教室からでも授業や研究の様子が見えるよう になっており、開放的な空間となっています。
このうち2階の「基礎化学実験室」では約200名の学生が一度に実験できる大空間のもと、理工系学部の実験授業が実施されています。6月19日に行われた 理学部化学科3年次生対象の「有機化学実験」では約90名の学生が受講。「アニリンの蒸留とアセトアニリドの合成方法」を学びました。授業ではまず、教員 が教室前面のスクリーンと天井からつり下げられた大型モニターに実験操作や実験装置を映し出しながら合成手順を説明。その後、グループごとに実験に取り組 んでいました。学生からは「新しい実験室はテーブルの間も広くとられているほか、実験器具をわかりやすく整理する棚もあるため、これまで以上に実験がやり やすいと感じています」「教室内から隣の実験室を見ることができるため、他の授業の雰囲気や以前に自分が習った実験の手順を復習しながら学べています」な どの声が聞かれています。
物理実験の授業では、各テーブルにタブレット端末を用意。実験の背景にある物理現象や実験技術について、音声や映像データを使ってわかりやすく解説した電子教材を閲覧しながら実験を進めるなど新しい取り組みを進めています。