理学部と教育支援センターが運営している学習支援室「S-Navi」を、今年度4月から本学部と大学院理学研究科の「ラーニングサポーター(LS)」が中心となって運営しています。LSは、下級生が上級生にキャンパスライフや授業などについて気軽に質問できる役割を担い、利用学生に充実した学生生活を送れるようサポートすることを目的に2014年度導入された取り組みです。「S-Navi」にはこれまで、教員経験のある非常勤講師や大学院生のティーチングアシスタントが常駐して指導に当たってきましたが、学生がより気軽に利用できる学習相談室にしようとLSが指導役を務めることになりました。
LSの学生たちは、交替で授業や研究の空き時間を利用して「S-Navi」に在席するようにしています。下級生たちが授業で理解できなかった部分や実験レポートの書き方など、さまざまな質問に答えています。利用した学生からは、「先生に聞きに行くとなると緊張してしまいますが、先輩だと基礎的な内容でも質問しやすい」「マンツーマンで丁寧に教えてくれるため、理解が深まりました」といった感想が聞かれています。
LSの学生たちは、「学外でのアルバイトと違って授業の空き時間を効率的に使うことができるうえ、専門分野の基礎が復習でき自分自身の教える力の向上にもつながっています」「LSになって4年目ですが、以前よりも利用者が増えてきていると感じています」「教職を目指している学生にとっては自分の教え方を改善するきっかけにもなっています」と話しています。