観光学部観光学科の遠藤晃弘講師による授業「レジャー?レクリエーション実習(冬季)」の一環として、本学科の1年次生から3年次生までの計40名が長野県上田市の菅平高原スキー場で2月13日から17日まで4泊5日の合宿を行いました。スノーボードの歴史や理論を学び、安全に楽しむ技術を身につけるとともに、ウインターリゾート経営の現状や課題について理解を深め、スノーレジャーシーンの活性化について考えてもらおうと実施しているものです。
事前学習では旅行代理店の方を招き、ウインタースポーツをメーンにしたツアーパッケージの企画?提案方法について講義を受け、マーケティングや料金形態の仕組みなどを学びました。合宿期間中は、遠藤講師が協力を依頼した現地のゲレンデに詳しい技術指導員7名が、参加学生5、6名に1名ずつついて丁寧に指導。昨年度の同実習に参加したスノーボード上級者の3年次生計7名もボランティアとして指導の補助にあたりました。実習ではまず遠藤講師が、過去にあった事故の例を紹介し、注意すべきポイントを説明した後、ウインタースポーツを楽しむ人が減少している事実についてデータを示しながら紹介しました。「日本のゲレンデ数は世界トップクラスであるにもかかわらず、それが生かされず利用客は年々減少しています。まずは皆さんが雪山の魅力を知り、どう伝えれば集客につながるのか、実習を通して検討してください」と語りました。また、連日実習の様子を撮影した映像を振り返り、その日に習得した技術を各自でまとめたほか、技術指導員からスノーボードの道具や歴史について学びました。
本授業には今年度から1年次生も参加するようになったこともあり、今回は学生の半数がスノーボード未経験者でした。初めて体験した学生は、「ケガが多いイメージがありましたが、きちんと道具を整えて指導を受ければ安全に楽しく上達できることがわかりました。日本のウインタースポーツを盛り上げ、世界に発信する方法を今後も考えていきたい」と感想を述べました。また、補助学生として参加した学生からは、「スノーボードは小学生のころから滑っていますが、プロの技術指導員の方に教わると、山の地形を利用した滑り方やボードの種類によって異なる特徴などを知ることができ、楽しみ方の幅が広がりました」といった声が聞かれました。