東京?渋谷区の髙島屋新宿店で5月28日から6月2日まで開催された第8回『大学は美味しい!!』フェア(主催:NPO法人「プロジェクト88」)に、阿蘇キャンパスの農学部が大学オリジナル商品の販売ブースを出展。観光学部の学生有志が、交代で職員らとともに販売を担当しました。この催しは、全国各地の大学が独自に開発した大学ブランド商品や大学と地域が連携して生まれた商品、各大学のアイデアが生かされた商品などを一般向けに展示販売するイベントです。
当日は、農学部から産官学連携プロジェクトとして取り組んでいるゼロエミッション(完全循環型)醸造の一環で商品化したデザートソース「阿蘇の紅」をはじめ、品種改良と商品開発に取り組んできたヤーコンから抽出したフラクトオリゴ糖で作ったシロップ「阿蘇の秘密」、手間と時間をかけた丁寧な製法でうまみ成分と特有のかおりを楽しむことができる「ベーコン」、オリジナルレシピで製造された「夢みるブルーベリージャム」のほか、初めて海洋学部の開発した金山寺味噌「駿河湾の香り」を販売しました。
本学部の学生会ではかねてより阿蘇キャンパスの学生会と交流を持っており、そのつながりで昨年より農学部から協力依頼を受けて販売を担当しています。今回も学生会が、代々木キャンパスで学ぶ観光学部生から有志を募り、18名が参加しました。田鶴雄飛執行委員長(3年次生)は、「今年3月にも阿蘇キャンパスの学生会を訪ね、親睦を深めました。その際、阿蘇キャンパスのベーコンなどを味わう機会がありました。商品の説明を聞いて、ぜひこのよさを多くの人に伝えたいと感じました」と話しました。学生たちは、事前にTV会議システムを使って阿蘇キャンパスの職員から、商品についての詳しい解説を聞いて販売に臨みました。
授業の合間に交代でブースに立った学生たちは、来場者に「阿蘇の紅」で味付けたヨーグルトの試食品を勧めたり、商品についての質問に答えたりと、終始笑顔で接客していました。参加学生からは、「商品の進め方や販売までの段取りを、事前に阿蘇キャンパスの教員の方から伺っていたのでスムーズに対応できました。ここで学んだ念入りな段取りは、観光分野の仕事においても重要なこと。貴重な経験を積むことができました」といった声が聞かれました。