観光学部観光学科の遠藤晃弘講師のゼミナールに所属する学生有志とチャレンジセンター?ユニークプロジェクト「よょさんぽ」のメンバーが合同で12月12日から13日の1泊2日にわたって、女川町へのフィールドワークを実施しました。この企画は、震災復興へのまちづくりが進む女川町の実態を学び、女川町の現状を多くの人に知ってもらおうと、2012年の東日本大震災以降、毎年行われているものです。人の想いをつなげ、カタチにしていく難しさと、その本当の意味を実体験として学びます。
今回は、3月に営業を再開したばかりの「女川駅」や、12月末に完成予定の「女川駅前テナント型商店街」、カタールからの資金援助で建設された津波対策を施した冷凍冷蔵庫「マスカー」などを訪問し、計画的にまちづくりが進められている様子を視察しました。仮設住宅の集会場では、女川町で活躍する議員やNPO関係者らと意見交換を行いました。津波で大きな被害を受けた大川小学校では、「小さな命の意味を考える会」の語り部さんから震災時の話を聞き、震災遺構として校舎を保存するかどうかの議論が進んでいることや防災と組織のあり方について学んできました。
参加した八木緑さん(4年次生)は、「今回が2回目の女川訪問でした。前回の訪問時には計画途中だった女川駅が完成し、その目の前には素敵な商店街が建設されていました。震災から4年9ヶ月経った女川では、たくさんの人が議論して一からまちづくりをしている印象を受けました。この経験を将来に活かしていきたい。」と話しました。