観光学部では4月7日、1年次生約220名を対象とした新入生研修バスツアーを行いました。湘南キャンパス周辺の観光資源や施設についての調査や実際の体験を通じて、観光学の多様さを学ぶ契機としてもらおうと実施したものです。参加した新入生は事前にレクチャーを受けた後、学部の教員の引率のもと、3グループに分かれてそれぞれ大型バス2台で伊勢原市、平塚市、秦野市を訪問しました。
当日はあいにくの強い雨となり、当初予定を一部雨天用のプログラムに切り替えるなどの対応がなされました。伊勢原コースは、大山ケーブルカーで大山阿夫利神社下社を巡る予定でしたが、悪天候により行程が一部省略。移動中のバスの車内で教員が、地域の見どころを紹介しました。
平塚コースでは、2015年度To-Collaboプログラムの地域志向教育研究経費採択課題「交通インフラの変革に対応した地域観光資源の活用」の対象地となった「湘南ひらつか?ゆるぎ地区」を訪れ、「産官学民」連携の里山観光まちづくりに関わる取り組みについて、総合不動産業の日本土地建物(株)、まちづくりコンサルタントの(株)オオバ、地元自治会長から講演いただき、観光学部を卒業した大学院生の岡山奈央さん(文学研究科博士課程1年次生)も説明しました。その後は小雨の中、里山ウォーキングを30分ほど楽しみました。
秦野コースは、県立秦野戸川公園を見学した後、秦野市表丹沢野外活動センターでドングリのアクセサリーや竹トンボ作りに挑戦し、さらに出雲大社相模分祠で正式参拝の作法や巫女舞および玉串奉納を体験し、神職からの観光学部生向けの講話を聴講しました。参加した学生からは、「悪天候で予定のコースを巡れなかったことは残念でしたが、屋内にいる時間が長かったので仲間と話す機会が多く、友人を増やせました。これを機に、身近な観光資源について調べる習慣を身につけたい」といった声が聞かれました。
新入生には各コースとも、この研修を通して得た情報や体験を踏まえたレポートの提出が課されました。