代々木キャンパスで9月21日に、観光学部の学生と教職員を対象に、危機管理を専門とする業者及び東京消防庁渋谷消防署富ヶ谷出張所の協力を得ながら防災訓練を実施しました。
第1部では教職員を対象に代々木キャンパスに備蓄している救助工具?防災用品の使用体験、危機管理に関する講演及び渋谷区指定の一時避難場所?帰宅困難者支援施設まで実際に歩く体験を行いました。参加者からは、「防災用品の保管場所、使用方法を広く知ってもらうことで、緊急時に誰かが対応できるようになることは大変いいことだと感じました」、「災害の状況により避難する場所が異なることを知り勉強になりました。また、実際に一時避難場所などを確認できたのはいい体験になりました」との感想が聞かれました。
第2部では、地震を想定した避難訓練及び各種体験訓練を行いました。屋外では、小型消防ポンプ、屋外消火栓及び消火器の使用体験を実施し、機材の使用方法や周囲との連携の取り方を学びました。参加した学生は、「消火器を使用したことがなかったので、使用方法を学ぶことができてよかった。また、火災時、自分でも対応できることがあることを知りました」などと話しました。また、教室では「クロスロード」を行いました。クロスロードとは、「母親」「友人」「恋人」といった立場を仮定し、「小学校へ子どもを迎えに行く途中、生き埋めになっている人を見かけたらあなたは助けるか、助けないか」などの事例を自らの問題として考え、災害発生時に迫られる対応を選択することで異なる意見?価値観への気づきを得ることなどを目的とした訓練です。学生からは、「正解のない問題が多く、災害時の対応をあらためて考える機会になりました」「もし災害が発生したときは、自分のことだけでなく助け合っていこうと話し合いました」といった感想が聞かれました。訓練終了後は、東京消防庁渋谷消防署富ヶ谷出張所所長が参加者に向けて、「災害はいつ起こるか誰にもわからない、今日学んだことを生かし、日ごろからしっかりと備えておいてください」と呼びかけました。