観光学部では、サマーセッション科目「エコツーリズム実習 in 西表島」を8月31日から9月8日までbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户沖縄地域研究センターで開講し、学生12名(1~3年次生)が現地で実習を行いました。この実習授業は、自然を守り、その自然を生かした観光による地域振興が、さらに環境保全の好循環を生むというエコツーリズムについての理解を深めることを目的としています。学生は、現地で研究活動を行う教員や地元の方々と交流しながら、沖縄の文化や人の手で分断されていない亜熱帯の自然にふれました。
現地では、はじめに沖縄の原風景を色濃く残す竹富島を訪れ、島の環境を守りながら観光に従事する方たちからリゾート建設の問題に揺れる島の現状を学んだほか、地域の方言を伝承する伝統行事である「テードゥンムニ大会」に参加しました。西表島では沖縄地域研究センターを拠点に、同センターの河野裕美教授の指導を受け、マングローブの森や山、川などでのジャングルトレッキングをはじめ、湾内でスノーケルによるサンゴ観察、カヤック漕ぎなどを体験。多様性に富んだ西表島の自然の本質やその保全活動について学びました。また、古くから伝わる暮らしの文化に触れるために、白浜集落で「サバニ」という伝統的な木船を漕ぐ体験や、祖納集落にてクロツグを使った手技を習いました。
学生からは、「この実習で、島や海、自然が大好きになりました。観光に訪れた人にこの魅力を伝え、一緒に守っていけるような関係性を築く活動をしていきたい」(2年次生?小澤海鈴さん)、「今回訪れた集落で、1人が100歩進むより、100人が1歩進むことのほうがいいという考え方をうかがい、住民の方々の団結力を感じました」(2年次生?岩澤仁美さん)といった声が聞かれました。指導した遠藤晃弘講師は、「持続的な観光を目指すエコツーリズムは、私たちが今まさに抱えている環境問題による地球の疲弊を解決できるひとつの手段です。実習での経験を今後の学びに生かしてほしいと思います」と話しています。