代々木キャンパスで昨年11月23日から25日にかけて、「第48回日本レジャー?レクリエーション学会全国大会」を開催しました。同大会は、レジャー?レクリエーションに関するあらゆる分野を科学的に研究し、業界の発展と研究実践への寄与を目的に、毎年秋にシンポジウムや学会発表、地域研究などを行っています。今年は本学が幹事校を務め、実行委員長の田中伸彦教授(観光学部)を中心に、体育学部や国際文化学部、観光学部等の教員らが運営に当たりました。
今回のテーマは、「レジャー?レクリエーションのデスティネーション(目的地)づくり」。23日には、地域研究として、「明治神宮内苑外苑周辺の徒歩巡検(明治神宮の森やスポーツの聖地について考える)」と題して、2020年に鎮座100年を迎える明治神宮周辺や東京オリンピック?パラリンピックに向けて建設の進む新国立競技場などを散策。翌日にはシンポジウムを開催し、田中教授が冒頭のあいさつに立ち、「本学は昨年75周年を迎えましたが、体育学部のスポーツ?レジャーマネジメント学科や観光学部などが中心となって、かねてからレジャー?レクリエーション学を研究してきました。私たち教員もその伝統を受け継いでいきたいと思い、日々研究活動に取り組んでおり、今回代々木キャンパスでこの学会を開催できることを誇りに思います」と話しました。基調講演では、公益財団法人日本交通公社の寺崎竜雄氏が「自然体験と持続可能な観光」をテーマに、屋久島や小笠原諸島をはじめとした観光地が抱えている観光における課題について語りました。その後、田中教授や小澤考人准教授(観光学部)らも登壇し、明治神宮や東京五輪、里山などをテーマにレジャー?レクリエーションの過去、現在、未来について議論しました。
最終日となる25日には、ポスター発表や口頭発表、ワークショップなどを通じて参加者が日ごろの研究成果を発表。田中教授は、「本学では、QOL(Quality of life)の向上にも力を注いでいますが、人々の心を豊かにするレジャー?レクリエーションは重要な役割を担うと考えています。さらに、今回の学会には湘南キャンパスで授業を行う体育学部、代々木キャンパスの観光学部、札幌キャンパスの国際文化学部、高輪教養教育センターの教員らが参加しました。全国各地で研究を進める学園の教員が集まって、課題や展望を共有できたことも大きな意味を持っています」と話しました。