観光学部の学生5名が、2018年6月から19年1月まで、アメリカ?ディズニーワールドのインターンシッププログラムに参加しました。カリフォルニア州立大学リバーサイド校(UCR)がウォルト?ディズニー社と連携して実施している海外大学生用の留学研修プログラムで、理論と実践の両面からホスピタリティ?ツーリズム分野のマネジメントを学ぶことが目的です。参加学生はプログラムを通じてUCRの単位が取得でき、本学部の単位として換算されます。
参加にあたっては本学部の小澤考人准教授と教養学部国際学科の和田龍太講師が、学内の応募者の中から成績やTOEICのスコアなどをもとに候補者を推薦。英語試験や志望動機を書いた英文エッセイによる書類審査を合格した学生が、UCRとディズニー社の担当者との英語での面接に臨み、18年度のプログラムには現4年次生の中上航史さん、花木乃絵理さん、高木紗耶さん、3年次生の藤田夏光さん、深谷麦太さんの5名が合格しました。
学生たちは、まずカリフォルニア州のUCRで2週間にわたるホスピタリティ?ツーリズム関連科目の英語での講義を受講。その後フロリダ州オーランドに移動して、ウォルト?ディズニー?ワールド?リゾートの各部署に配属され、ディズニー社によるマネジメント関連科目の講義を受けながら研修に取り組みました。学生たちは施設内の寮で、アメリカやカナダ、ヨーロッパをはじめ世界各国からのプログラム参加学生と生活を共にしながら、リゾート内の飲食店をはじめアトラクションやショッピングスポットでの案内、キャストの制服の管理などの業務を担当しました。
「同じ英語でも出身国によって訛りも違い、表現方法や言い回しに対応する力がつきました。将来は海外の人たちと接する仕事につきたいと考えているので、英語を話せない人への対処法など日本では身につけることができないスキルを得ることができたと感じています」と藤田さん。深谷さんは、「キャスト用の制服を管理するセクションで働きましたが、相手の言っていることを汲み取り、自分の考えを伝える中で物事への対応の幅を広げられました」と語ります。また、「世界各国から集ったインターンシップ参加者とともに働いた経験を生かして、グローバル企業で働きたいという夢を実現させたい」と花木さん。高木さんは、「アトラクションで司会の仕事を任されましたが、人前で覚えてきた長文を話すだけでなく、アドリブまで交えなければならず苦労もありました。ただ、同じ観光学部から参加した学生同士で練習し合うことで、最後はゲストの方たちに楽しんでもらえるようになったと思います。どのように話せば相手に伝わるか、相手の気持ちになって考えられるようになったことが一番の収穫です」と充実した表情を見せました。