観光学部観光学科4年次生の稲村勇人さんと工学部航空宇宙学科2年次生の都築大樹さんが、7月22日から9月19日まで行われたアジア太平洋大学交流機構(UMAP)と関西大学によるオンライン国際協働プログラム「UMAP-COIL Joint Program」に参加しました。UMAPは、アジア太平洋地域にある高等教育機関の学生?教職員の交流促進を目指して1991年に設立された団体で、加盟校間での単位互換を促す「UMAP Credit Transfer Scheme」を設けているほか、学生の交流プログラムを展開しています。本学は昨年度から同団体に正式に加盟。今回初めて学生を派遣しました。
今回のプログラムには、チリ、インドネシア、中国、フィリピン、アメリカ、日本などから約130名が参加。学生たちは毎週1回のオンライン講義を通して国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)や教育の国際化、新型コロナウイスへの各国の対応などについて学んだほか、各テーマについてグループディスカッションも行いました。8月中旬からは、環境や貧困、教育などSDGsに関するトピックスの中から一つを選び、各国の抱える課題の解決策について調査?提案するグループワークにも臨み、9月14日にその成果を発表しました。
稲村さんは、「最終プレゼンテーションのために何度もオンラインで議論を重ねる中で、生まれた場所や国籍によって考え方や置かれている状況が異なることを理解できました。このプログラムを通じて、異なる意見を持っているからこそ互いに理解しあい、問題解決に向けて力を合わせることが大切であると学べました」と感想を話しています。また都築さんは、「さまざまな国の人と交流する中で、日本についての理解をさらに深め、英語と日本語以外の言語も話せる語学力を身につけたいと感じるようになりました。私が学んでいる宇宙開発の分野では国同士の競争が激しくなっていますが、今回のプログラムを通じて、異なる技術や発想を持つ各国が協力した方が人類全体の発展に寄与できるのではないかと感じるようにもなりました。オンラインで多国籍の人と一緒に学ぶ経験はとても刺激的で、今後ほかのトピックスでも同じようなプログラムがあれば参加したい」と語りました。