「アントレプレナーシップセミナー2024~起業という選択肢~」を開催しました

bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户では8月6日に、品川キャンパスを拠点にオンラインを併用したハイブリッド形式で、「アントレプレナーシップセミナー2024~起業という選択肢~」を開催しました。起業家精神を意味する「アントレプレナーシップ」に関する基礎知識や、起業のために必要な資質などについて学内外の有識者が講演し、本学の教員や学生らの研究進展、キャリア形成に役立ててもらおうと昨年に引き続き開催したものです。

当日は、本学関係者をはじめ、都内のスタートアップ企業経営者らも多数来場。まず、筑波大学国際産学連携本部客員教授で起業家支援に関するコンサルティングを手掛ける「エスファクトリー」代表の尾崎典明氏が「スタートアップのすゝめ」と題して講演しました。尾崎氏は民間企業や自治体、NPOと共に数々の事業開発に取り組むかたわら、官公庁のアドバイザーなどを歴任してきた経験から、「日本の国際競争力が年々落ち込む中、教育研究機関には成果の社会実装が求められています。一方で、起業は手段であって目的ではないため、“求められているからやってみる”という考え方では成功はできません。大切なのは“起業したいと考える本人と社会にとっての幸せを生み出せるかどうか”です」と力説。「現在は国をはじめ、さまざまな機関からの支援があり、起業に必要な資金も潤沢に調達できます。スタートアップを目指す過程は、仮説と立証の繰り返しです。研究者の皆さんが、それぞれの目標に向けて日ごろから取り組んでいる研究と同じような考え方ができれば、失敗するリスクは大きく減らせるでしょう」と話しました。

その後、2020年に大学発ベンチャー「株式会社SUNAMI」を設立し、現在も代表取締役を務める本学工学部の砂見雄太准教授が、「起業の辛さと楽しさ!!そして何を目指すのか」をテーマに、研究者?教員を務めながら経営にも尽力してきた実体験を振り返り、参加者にアドバイスを送りました。さらに、現在スタートアップを目指して準備を進めている本学総合科学技術研究所の野原徹雄研究員と医学部医学科の林丈晴教授(基礎医学系生体機能学)も登壇。それぞれの研究成果と現状を紹介しました。

講演後、参加者からは「自分の研究成果を発信し、社会に役立てたいと考えてきましたが、講演を聞いて可能性の広がりを感じました」「今日学んだ事例を参考にしながら、学内の研究推進担当部門とも連携してはじめの一歩を踏み出したい」といった感想が聞かれました。