ロシア?極東連邦大学とbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户では、ロボティクス分野で社会のQOL(Quality of Life)向上に貢献することを目指し、両大学の研究者が意見を交わす「Tokai-FEFU Workshop 2020」を、3月19日にオンラインで開催しました。本学では、文部科学省の平成29年度「大学の世界展開力強化事業」の採択を受け、極東連邦大をはじめとするロシアの大学と連携してライフケア分野を担う人材育成を目指す「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成:主に極東地域の経済発展を目的として」を展開しています。両大学は同事業に基づく交流を研究分野に広げることを目的に、2017年からライフケア研究の発展やQOLの向上などをテーマにした研究交流会を毎年開催。昨年7月にもロボティクス分野の研究者によるオンラインワークショップを実施しています。
2回目となる今回は、両大学の研究者や学生約20名が参加しました。開催にあたっては、国際教育センターの山本佳男所長(工学部精密工学科教授)が「昨年に続きこのワークショップを開けたことをうれしく思います。ロボティクスは、医療や福祉といったライフケアにかかわる分野にも応用されている重要なテーマです。今日のワークショップが、両大学の協力分野を広げるさらなる一歩になることを期待しています」とあいさつしました。
続いて坂上憲光教授(海洋学部航海工学科海洋機械工学専攻)が水中探査ロボットの研究について紹介。日本における水中ロボット活用の現状や、水中でさまざまな形状や硬さのサンプルを採取できる海洋ロボットアームと動作を検証するシミュレーション技術などについて語りました。また、極東連邦大のアントン?グバンコフ博士が工場で広く活用されている産業用ロボットの加工精度を3次元的に検証する自動技術について講演。ドミートリ?ユヒメッツ博士が、海底の地形を計測しながら航行する自律型水中ロボットに関する技術を紹介しました。最後に、山本所長が自律型移動ロボットによる地図作成や人型ロボットと人間の滑らかな会話を可能にする言語認識システム、ワイヤ制御で蛸の足のように自在に曲がる柔軟ロボットに関する研究の成果を披露。各講演終了後には、それぞれの研究の将来性や今後の連携の可能性に関する議論も展開されました。