2024年度の「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户九州教育活性化プロジェクト成果発表会」を開催しました

2024年度の「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户九州教育活性化プロジェクト成果発表会」を、3月13日にオンラインで開催しました。熊本キャンパスと阿蘇くまもと臨空キャンパスの各学部学科、農学教育実習センターの教職員が主体となり、地域社会に対して魅力ある教育活動の展開を推進することで、学生の学習効果の向上や地域社会で活躍する人材の育成につなげようと実施しているものです。本学が掲げる「Quality Of Life(QOL)の向上」に向けた行動目標の中の「4つの力を身につけた人材の輩出〔教育〕」および、「地域との連携、地域での活動等、地域の活性化につながる学生主体の取り組み」を踏まえた地域または世界で活躍する人材の育成を目指しています。

発表会ではまず、木之内均熊本キャンパス長が、「教育活性化プロジェクトは地域の課題を取り上げ、成果を実社会に生かすものであり、教育の根幹として非常に重要な取り組みです。学生たちの学びを発信し、本学の価値向上にもつなげていきましょう」とあいさつしました。続いて、今年度採択を受けた5件のプロジェクトについて代表教員から活動成果が報告されました。まず、「アグリ実学スキルアップ支援プログラム(略称:アグラップ)」について、代表の岡本智伸教授(農学部動物科学科、農学教育実習センター長)が説明し、農学教育実習センターが中心になって栽培や畜産、食品加工など幅広く展開しているプログラムについて「実習をやり足りないという学生の声に応え、2013年度から続けてきたこの活動によって、多くの学生が満足して卒業していってくれています。今後も自立型教育の機会として続けていきたい」と語りました。「みつけた!そら(空)キャンの超いいね‐1000人のフォト?オブザベーション(Sora-Photo)」代表の樫村敦准教授(農学部動物科学科)は、23年度に開設された阿蘇くまもと臨空キャンパスの写真を学生や教職員から集め、学内外に発信する取り組みについて紹介し、「学生たちが新しい学び舎である臨空キャンパスを自分たちの居場所として認識してもらうきっかけにしたい」と語りました。

「登山道復旧ボランティア作業を通じてみる国立公園事業の体験と地域貢献」代表の萩野誠教授(文理融合学部経営学科)は、20年7月の豪雨災害で山頂まで続く登山道が崩壊した久住山で、9名の学生たちと共に取り組んだ登山道の復旧作業の様子を紹介し、「同じ時期に他大学から50人規模の学生が授業の一環として同じボランティアに取り組みましたが、本学学生の修復した道の方が長いという結果に終わり、現地の関係者からも称賛の声が寄せられました。今後も継続していく方法を考えていきたい」と語りました。次に学生が主体となって所属学科で得た知識や技術を活用すると共に、チーム運営能力、プロジェクト遂行能力の向上を目指す「クラフトビール商品開発プロジェクト」の進捗について代表の中原康征講師(文理融合学部経営学科)が説明し、商品ラベルの試作や熊本キャンパスでのビールの原材料となるホップの収穫といった成果を披露すると共に、南阿蘇村や熊本県内の圀澤麦酒と進めているビール造りの計画を披露しました。

「授業で実践:商品開発プロジェクト」代表の平野将司准教授(農学部食生命科学科)は、熊本の新しい名物を目指して開発してきたオリジナルのミルクプリンづくりについて報告。阿蘇地域の観光名所として知られる大観峰にちなんで「大甘峰」と名付け、イチゴやサツマイモなど季節の農産物も用いた商品開発の様子を紹介し、「学生たちは活動を通して、前に踏み出す力や考え抜く力を養ってくれました。商品はラベル作成や試作も進めており、来年度は販売までやり遂げたい」と展望を語りました。

最後に、文理融合学部の前田芳男学部長と農学部の星良和学部長が講評を述べ、前田学部長は「バリエーションに富んだ内容で、学生たちが貴重な経験を積んできた様子がうかがえました。先生方には、やって終わりではなく振り返りで感想や体感を聞き出し、学びの定着を図ってもらいたい」と語り、星学部長は「どのプログラムも今後につなげることが重要。関係機関との連携をさらに深めてもらいたい」と期待を寄せました。