農学部動物科学科の2年次生が4月7日に、「牧場実習」の一環で羊の毛刈りを行いました。阿蘇くまもと臨空キャンパスで飼育している羊(サフォーク種および交雑種)の毛刈りは、1年に1回、農産物としての羊毛を収穫し、羊の健康状態の確認や夏の暑さ対策などを目的に、毎年春に実施しています。4月からの本キャンパスの本格運用に向けて、羊たちは3月9日に、ほかの動物たちとともに阿蘇フィールドから移動しており、本キャンパスでの毛刈りは初めての実施となりました。
実習エリアに設置する動物教育実習棟の教室で、技術職員から羊と人との関係性について講義を受けた学生たちは、緬羊舎から羊を運び出して体重を測り、毛刈りをするためにおとなしく座らせる方法や専用の電気バリカンの使い方を学びました。技術職員のお手本を見た後、1年間で10cmから15㎝程度伸びた毛を順番に刈り取りました。多々野桜子さんは、「動物が好きで、中でも特に羊が好きなので、今日の実習を楽しみにしていました。毛は少し油っぽくて、刈り取った後の肌は思った以上に温かかった。毛刈りの様子は本で見たことはありましたが、実際に自分で体験し、触れてみて初めてわかることがたくさんありました。新しいキャンパスは座学と実習が同じキャンパス内で一緒にできるので、これから多くのことを学びたい」と笑顔を見せていました。
また圃場では、農学科の2年次生が「農学実習B」の一環でシイタケの駒打ちを体験。農学教育実習棟の教室で技術職員や本学科の阿部淳教授からキノコ栽培の基礎知識などを学んだ学生たちは、圃場に出て、原木にドリルで穴を開け、種菌(種駒)を金槌で打ち込む作業を体験しました。